今年10月、埼玉県所沢市で起きた強盗傷害事件で逮捕された「資金管理役」の女が、前日に東京・国分寺市で起きた強盗傷害事件で奪われた現金の一部を実行役から受け取ったとして、再逮捕されました。
組織犯罪処罰法違反の疑いで再逮捕されたのは、京都市上京区のアルバイト・武藤恵子容疑者(26)です。
警察によりますと、武藤容疑者は今年9月30日、東京・国分寺市の住宅で起きた強盗傷害事件で奪われた現金およそ550万円のうち5万円を実行役の男からネット銀行の口座を介して受け取った疑いがもたれています。
捜査関係者によりますと、受け取った5万円のうち4万円は、所沢市の事件のリクルーター役・名倉優也被告(31)が管理する口座に振り込まれ、残る1万円は「経費」として、武藤容疑者が受け取っていたということです。
武藤容疑者は、10月1日に埼玉県所沢市で起きた強盗傷害事件で奪われた現金を自分名義のネット銀行の口座で管理した疑いで、すでに逮捕されていましたが、さいたま地検はきょう付で、不起訴処分としていました。
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国分寺、所沢、どちらの事件の実行役も、秘匿性の高いアプリを通じて、奪った金を武藤容疑者の口座に入金するよう指示されたということです。
武藤容疑者も「急募高収入」というキーワードで検索してSNSで「闇バイト」に応募したとみられ、取り調べに対し、「借金が数百万円あって生活が苦しかった」「早く借金を返したかった」と供述しているということです。
1都3県の合同捜査本部は、指示役の特定や事件の全容解明を進めています。