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働き方を提案するメディアを運営するセルバ(大阪市)は、企業に勤めている20〜50代を対象に、「社内イベントの賛否」に関する調査を行った。社内イベントに対してどう思うかについて、「反対派」は47%と半数近くにのぼり、「賛成派」(23%)を大きく上回った。
反対派の内訳は、「とても否定的」が18%、「やや否定的」が29%だった。反対派からは「業務時間外は自分の時間として自由に使いたいのに、会社に拘束されるのが嫌。上司や同僚に気を使うのでリフレッシュどころか疲れる」(40代女性)という声や、「交流を名目にしているが、実際には上司が部下に好き勝手する場になり、ハラスメントの温床になっている」(20代男性)などの意見が聞かれた。
「中立派」も29%いて、「社内イベントを通じて新たな一面を知るのは良いが、時間や労力の負担が大きいと感じる」(50代男性)という声など、賛成でも反対でもないという意見も一定数あることが分かった。
賛成派からは「所属メンバーのコミュニケーションや意外な一面を見ることができ、仕事の際に気軽に声を掛けやすくなる」(30代男性)、「職場のチームワークが強化され、組織を越えた交流もできる。また経営幹部とも接点が持てる」(50代男性)などの意見が挙がった。
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●イベントにより参加意欲は変わるか
季節のイベントごとに参加意欲を聞いた。「歓送迎会」「忘年会・新年会」「飲み会」「ランチ会」といった飲食を伴うイベントは、比較的参加意欲が高い結果となった。
特に「歓送迎会」は、300人中54人が「ぜひ参加したい」、110人が「できれば参加したい」と回答していて、全体の半数以上が前向きな姿勢を示した。
セルバは、「こうしたイベントは職場の節目や交流の場として位置づけられやすく、社員にとって参加する意味が明確である点が支持される要因と考えられる」とコメントした。
一方で、「社員旅行」「運動会・スポーツ大会」「お花見・BBQ」「部活」といった拘束時間が長い、または自由度が低いイベントは、参加意欲が低い傾向にあった。
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「社員旅行」では300人中146人が「参加したくない」と回答していて、不人気イベントの筆頭に挙げられている。社員が求めるのは「気軽に参加できる」「拘束時間が短い」イベントであることがうかがえた。
●社内イベントに期待するものは?
社内イベントに期待するものとして最も多かったのは、「参加してもしなくてもいい自由な雰囲気」(161人)、次いで、「費用を会社が全額負担してくれる」(150人)、「楽しくリラックスできる内容」(139人)、「拘束時間が短い」(127人)、「勤務時間外に行わず業務と見なしてもらえる」(75人)だった。
強制感のない自由参加の形式や、経済的な負担軽減への期待が高かった。また、参加しやすさやストレスフリーな環境への配慮を望む声も目立った。
今回の調査は、企業に勤めている20〜50代を対象に、インターネットで行った。期間は11月27日〜12月11日、有効回答数は300人。
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