サカが負傷離脱のアーセナル、右WGの代役は誰が務める？…筆頭候補は“2人のガブリエウ”か

　21年ぶりのプレミアリーグ制覇に向けて負けられない戦いが続くアーセナルが危機に瀕している。

　アーセナルは現地時間21日に行われたプレミアリーグ第17節でクリスタル・パレスと対戦し、5−1で快勝した。リーグ戦2試合ぶりの白星を飾り、2位チェルシーとの勝ち点差を「2」に縮めたが、この試合の前半途中にイングランド代表FWブカヨ・サカが負傷交代。試合後、ミケル・アルテタ監督は「状態は良くない。彼は数週間欠場することになるだろう」と長期離脱の可能性を示唆した。

　アーセナルにとってサカの離脱は間違いなく大きな痛手だ。今シーズンはここまで公式戦24試合に出場し9ゴール13アシストをマーク。右サイドでノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアと攻撃の起点となり、セットプレーのキッカーとして多くのゴールを演出するなど、チームに与える影響力は絶大だ。アルテタ監督も「これは大きな打撃だ。間違いなく彼は我々にとって重要な選手であり、彼がこのチームに与える影響力は非常に大きい」と認めている。

　今後数週間をサカ抜きで戦うこととなるアーセナルだが、同選手が主戦場とする右ウイング（WG）の代役は誰が務めるのだろうか。24日のイギリスメディア『スカイスポーツ』は有力候補として2選手の名前を挙げている。

　筆頭候補とされているのがブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリだ。普段は左WGを主戦場としている同選手だが、データサイト『Transfermarkt』によると、2019年夏のアーセナル加入以来これまで右WGとして公式戦10試合に出場。クリスタル・パレス戦でもサカの負傷交代後は代役を務め1ゴール1アシストをマークした。『スカイスポーツ』は「パレス戦よりも大きな挑戦となるが、エヴァートンを破った昨シーズン最終節にマルティネッリが右サイドで先発したことは注目に値する。サカと同じくサイドでのプレー面においても精力的だ」と指摘している。

　2人目の候補として挙がっているのがブラジル代表FWガブリエウ・ジェズス。アーセナルでは右WGでここまで公式戦4試合に出場し、1−0で勝利した昨年10月のマンチェスター・シティ戦でも同ポジションでフル出場している。『Transfermarkt』によると、前所属のマンチェスター・シティでは右WGとして公式戦20試合に出場し、5ゴール9アシストをマーク。右サイドでのプレー経験は決して少なくない。

　また、『スカイスポーツ』は“2人のガブリエウ”を有力候補として挙げつつ、ベルギー代表FWレアンドロ・トロサールやドイツ代表FWカイ・ハヴァーツ、U−19イングランド代表MFイーサン・ヌワネリの3名についてもサカの代役を務める可能性があると指摘。アルテタ監督も先日の会見にて「イーサン（・ヌワネリ）、レオ（トロサール）はあのポジションでプレーしたことがあるし、カイ（・ハヴァーツ）もプレーできる。彼らと話をするつもりだ」と言及している。

　現地時間27日にはプレミアリーグ第18節のイプスウィッチ戦を控えているアーセナル。果たしてサカの代役は誰が務めるのだろうか。


【ハイライト動画】アーセナルがクリスタル・パレスに5発快勝！