無所属の状態が続いているフランス代表MFポール・ポグバに対し、複数のクラブが関心を寄せているようだ。24日、スペイン紙『アス』が伝えている。
ポグバは昨年8月20日に行われたウディネーゼ戦後の薬物検査で、筋力増強などの作用があるテストステロン値の上昇が確認され、イタリア反ドーピング機構(NADO)から暫定的な資格停止処分を科された。検査結果を不服とした同選手は再検査を実施したものの、新たに採取したBサンプルでも再び陽性が確認され、今年2月29日にイタリア反ドーピング裁決機関(TNA)から4年間の出場停止処分が下されていた。
ポグバ本人はこの処分に納得せず、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴することを表明。最終的には同選手のCASへの上訴が認められ、出場停止処分は4年から18カ月に軽減されるほか、5000ユーロ(約82万円)の罰金処分も取り消しとなった。これにより、来年3月の競技復帰が可能となったポグバだが、他クラブでの再出発が自身のキャリアにとって最善の選択であると考え、11月末でユヴェントスとの契約を解除。現在はフリーの状態が続いている。
未だ新天地が決まっていないポグバだが、現在複数のクラブが獲得に興味を示しているという。報道によると、とりわけ強い関心を寄せているのがマルセイユで、選手本人も母国で再出発し、ディディエ・デシャン監督率いるフランス代表に返り咲くというアイデアに魅力を感じているようだ。また、具体的なクラブ名こそ明かされていないものの、プレミアリーグ、セリエA、ブンデスリーガ、メジャーリーグ・サッカー(MLS)に新天地を求める可能性もあると報じられている。
フランス代表で通算91キャップを誇り、2018年にはFIFAワールドカップを制覇したポグバ。果たしてキャリアの再出発を切るクラブはどこになるのだろうか。