日本プロサッカー選手会(JPFA)が27日、「JPFAアワード2024」の受賞者を発表した。同アワードにおいてJPFA最優秀選手賞(MVP)に輝いた日本代表MF久保建英(レアル・ソシエダ/スペイン)が、受賞コメントを発表している。
日本国内のプロサッカー選手や海外のクラブに所属している日本人プロサッカー選手会員となっているJPFAより、2022シーズンより新設されたシーズンを通して活躍したJPFA所属選手を表彰する「JPFAアワード2024」は、選手間の投票によって各賞が決定し、久保が初めてJPFA最優秀選手に選出された。
受賞に際し、元日本代表DF吉田麻也からのインタビューに応じた久保は「今年1年はチームとしても代表としても浮き沈みがあったと個人的には思っていますが、その波も含めて非常に僕個人としては楽しめるような余裕もあったので、総括して充実した1年だったと思います」と振り返った。
今後の後半戦に向けては「シーズン序盤で少し失速してしまって、本当は僕らのチームは2月くらいに失速がくるけど、今季はそれがないように、序盤に失速してしまったので自分が引っ張るという気持ちでここから上り調子でチームも個人もいけたらいいなと思っています」と意気込みを口にした。
また、今シーズン印象に残っている試合については「代表だとアジアカップで負けてしまった試合が印象に残っている」と明かしながら、「最後僕は交代してベンチで見ていたんですけど、終わる時はどの大会もあっけないなと。あんまり言葉では表しづらいんですが、一瞬で終わってしまうので、トーナメントの1試合1試合は大事にしていきたいと改めて思わされました」と一戦の重要性を感じた試合だったと明かした。
さらに、今後の代表については「今回は幸いにも予選突破が早く決まりそうで、順調に今のところいけているので、他のところを考える余裕があるかは別ですけど、その先のところも今のうちから見据えていかないといけない」とFIFAワールドカップ26アジア最終予選の突破が決まった後のことも考える必要があると強調しながら、マッチメイクへの要望も口にした。
「決まった後のワールドカップまでの間のマッチメイクのところは僕らはどうしようもできないですけど、僕個人の願望としてはやっぱり格上の国と試合をして、自分たちの現在地をできるだけ、アジアの予選では戦えない相手と戦いたい。そういったことで本番を想定じゃないですけど、レギュレーションも変わってチームも増えて、今回3カ国で試合をする。吉田選手がやられているアメリカだけでも横に10時間の移動があったりするので、そういった試合も組めたら嬉しいかなと個人的には思っています」
なお、初めてJPFA最優秀選手に選ばれた久保だが、同選手が思う今年活躍した選手を聞かれると、「仲がいいというのを置いといて、守田英正選手」と日本代表でもスポルティングでも主力として活躍している同選手の名前を挙げ、その理由については次のように語った。
「チーム、監督ともにすごい飛躍の年だったと思う。チャンピオンズリーグでも台風の目で、マンチェスター・シティに勝ったりして旋風を巻き起こしていた。10何連勝(リーグ戦は開幕11連勝)したりしてもしていた。今は監督が代わって難しい時期に入っていると思いますけど、シーズンを通して見たら、代表でも一番中心選手でやっていますし、チームでも中心選手でやっていて、すごい飛躍の年だったのかなと個人的には思っています」