【高校ラグビー】奇跡の復活遂げた鹿児島実SO林嶺良「頑張ってきて良かった」右足首脱臼骨折

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2024年12月27日 16:12  日刊スポーツ

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日本航空石川対鹿児島実 後半、トライを決める鹿児島実・谷河(撮影・上田博志)

<全国高校ラグビー大会:日本航空石川73−8鹿児島実>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場



鹿児島実に、奇跡の復活を遂げた男がいた。SO林嶺良(れいら、3年)だ。


「もう、高校ラグビーはできないと思っていたので。ここまで頑張ってきて良かったなと思います」


今年5月。長崎合宿での練習試合で、右足首を脱臼骨折した。「タックルをもらっただけかなと思って、(右)足を見たら変な方向に曲がっていて。そこから痛みも出てきて」。救急車で搬送され、計3度の手術を受けた。医者に「(高校ラグビーを)やっていいとは言えない。でもリハビリを頑張ればできるかもしれない。君次第」と言われた。


全治不明の大けがも、迷いはなかった。「入学した時から花園に出ることを目標にしていたので」。その一心で懸命なリハビリ生活に耐えた。9月に戦列復帰。気持ちが沈みそうな時も、富田昌浩監督から入院中は「必ず一緒に花園に出るぞ」のメッセージを毎日もらった。林は「監督さんの言葉に支えられました」と言う。


試合は8−73と、大敗を喫した。今も患部は万全ではないが、試合終了の瞬間までグラウンドに立ち続けた。「きつい時期もあったんですけど、やっと花園に出ることができたのでうれしかったです。練習してきたことを全部できたわけじゃないですけど、通用するところもあった」。苦難を乗り越え、たどり着いた聖地で胸を張った。【佐藤究】

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