鹿児島県警の内部文書漏えい事件で、県警は27日までに、昇任試験の内容を受験者に漏らしたとして、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで前生活安全部長、本田尚志被告(61)=同法違反罪で起訴=を書類送検した。認否は明らかにしていない。26日付。
送検容疑は部長在任中、昇任試験を受験予定の警察官にメッセージアプリで口述試験の質問内容を伝えた疑い。
また、県警は本田被告に質問内容を漏らしたとして、昇任試験を担当していた現職警察官2人も地方公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検した。
受験者については、本田被告が一方的にメッセージで内容を教えたことや、試験結果に影響がなかったことなどから処分していない。
本田被告は退職後の3月28日ごろ、県警霧島署員によるストーカー規制法違反事件の被害者の氏名などが書かれた文書を札幌市のライターに郵送し漏えいしたとして起訴された。