【高校ラグビー】元代表を父に持つ聖光学院アニセ・マウシオが花園デビュー「価値観変わった」

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2024年12月27日 18:51  日刊スポーツ

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京都工学院対聖光学院 京都工学院に大敗し、肩を落とす聖光学院フィフティーン(撮影・藤尾明華)

<全国高校ラグビー大会:京都工学院112−0聖光学院>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場



フィジー出身の元日本代表で、現在はBL東京でプレーするロックのアニセ・サムエラ(38)を父に持つ聖光学院(福島)ロックのアニセ・マウシオ(1年)が、花園デビューを飾った。背番号4でスタメン出場。伏見工が前身の京都工学院を相手に大敗を喫したが、憧れの舞台で全力プレーを貫いた。


身長175センチ、体重105キロの体格を生かして幾度とキャリーを重ねたが、強豪のディフェンスに阻まれた。「タックルが低くて、進むことがあまりできなかった。全然思ってたラグビーと違って。福島県内だけで考えていた自分がいたので、ラグビーの価値観全部か変わりました」と全国クラスのレベルを痛感した。


フィジーで生まれるも、日本でプレーする父の影響でラグビーを始め、多摩R&BJRSから聖光学院へ進学した。父と横浜キヤノンイーグルスや日本代表でチームメートだった宇佐美和彦コーチ(32)が昨年から同チームの指導者になったことがきっかけで、父から勧められたという。「あんまり勝ってないチームだからこそ、やっぱ自分たちの力で歴史を残せたらと思って入りました」と6大会ぶり2度目の花園出場へ貢献した。


この日の試合前には父から「強気でいけ!」とメッセージをもらった。普段からメンタル面や試合前の気持ちの作り方などを教わってきたといい「試合で自分の気持ちを表すことができたので、貫けたかなお思います」と胸を張った。


来年からはポジションがプロップに変更となる予定だ。「フィジカルの強さで活躍できるような選手目指したい。フィジカル強化をして、1回戦突破を目指してまた来年戻ってきたいです」。憧れの父の背中を追いかけ、鍛錬を積んでいく。【古財稜明】

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