<全国高校ラグビー大会:近大和歌山29−7坂出第一>◇1回戦◇28日◇大阪・花園ラグビー場
近大和歌山が、6度目の挑戦で花園初勝利を飾った。同様に初勝利を狙う坂出第一(香川)相手に、前半4トライでリード。後半はFW戦に苦しみつつも、粘って逃げ切った。
田中大仁監督(41)は「(花園出場は)6度目です。長かった」と遠くを見つめる。
チームを率いて聖地を踏んだ5回は、すべて1回戦負け。今季も順風満帆ではなく、春の県大会では決勝で熊野に24−31。昨季まで漂う「花園に出るところでゴール」という空気を一変させるように「花園で1勝」と言い続けてきたが、県大会での敗戦に「花園出場に目標を下げるか?」という話もした。
それでも、部員は「花園で勝つ」と言い切った。結束を固め、悲願につなげた。
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「今まで止まっていたものを前に動かしてくれた。このまま勢いに乗って、もう1ついきたい」。
次戦は30日、倉敷(岡山)戦。1勝に満足せず「正月越え」をもくろむ。【竹本穂乃加】
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