漫画「16日後に大規模インシデントを起こすルカワくん」【完結&種明かし編】

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2024年12月29日 08:21  ITmedia NEWS

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 大規模なセキュリティ訓練で知られるfreeeが、社内での注意喚起用に作成した漫画を翻案して連載。とある会計ソフトベンダーで働く「ルカワくん」が、大規模インシデントを起こすまでの出来事を、カウントダウン形式で描きます(原作:freee CSIRT 画:立枯なろ)


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 転職決定後、前職から不穏な通知を受け取ったルカワくん。どうなっちゃうの?(以下、文章は連載の企画・編集担当の吉川が担当)


●実は載せてました、コトの顛末


 実は、本連載の顛末(に近い内容)は、ITmedia NEWSに掲載済み。11月に掲載した「この投資詐欺、freeeから漏れた情報を悪用してるかも」──そのとき、社員はどう動く 同社のセキュリティ訓練が再びという記事が、ルカワくんのやらかしが企業に与える影響と、その対応を迫られる企業の様子に近しいものになっています。


 同記事は、freeeによる2024年のセキュリティ訓練について取材したもの。ルカワくんの(ような)行いが大規模インシデントに結びついたとき、企業はどう対処する?──という知見を、訓練の“仕掛け役”へのインタビューという形で記事にしていますので、物語のその後が気になる方はぜひご覧ください。なお、セキュリティ訓練は以下のようなシナリオでした。


 大まかな流れはこうだ。ある日、コールセンターに顧客A氏から「税理士の名前をかたった投資詐欺に遭ってしまいました。freeeさんにもちょっと調査を手伝ってもらえませんか?」と連絡が入った。


 それとほぼ時を同じくして、別の窓口にはB税理士法人から問い合わせが入った。「自分の会社の情報を用いて、偽の投資話を持ちかけるディープフェイクの動画が作られている。どういうことだろう」


 全く無関係に見える2つの問い合わせだが、実は同じ原因に端を発していた。ずさんな管理がされていた個人情報を、業務委託をしていた人物が持ち出し、漏えいしてしまったのだ。しかもその情報は詐欺グループの手に渡ってしまい、税理士をかたって詐欺を持ちかけるディープフェイクが作られ、被害者が出てしまった──という構図だ。


 原作となる漫画も、訓練に当たって、参加者の当事者意識を高めるべくfreeeが作ったもの。ストーリーに演習のヒントとなる“ヒヤリハット”をちりばめ、本連載と同じく訓練前日までカウントダウン形式で社内に展開していたとのことです。そのため原作にも最終話に当たるエピソードはなく、翻案である本連載も同様になります。


 ちなみにルカワくんの名前は同社による2021年の訓練を取り上げた際などにも登場しています。よければ、是非一連の過去記事もご覧ください。



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