大分東明が「九州王者」の看板を引っさげ、花園初優勝を目指す。29日、高鍋(宮崎)との初戦を翌日に控え、大阪市内で約2時間の最終調整で汗を流した。ロック石川波潤(はうる)主将(3年)は「九州王者ですけど、そこは関係ない。最後は笑って終わるためにチーム一丸でやっていきたい」と決意をにじませた。
現チームは実績十分だ。6月の九州大会は決勝で7連覇中の東福岡に45−12で完勝。夏の全国7人制大会では準優勝を飾った。FWの平均身長178・9センチ、同体重97・3キロだ。サイズは全国トップクラスを誇り、戦力も充実。今大会はBシードで上位進出の期待も膨らむが「ただのチャレンジャーとして。ほんとうに最後の大会なので、楽しんでやりたい」と意気込んだ。
新チーム以降、心を鬼にして「嫌われ役」になった。「自分の意見はズバズバ言うので。やっぱり誰かが言わないと変わらないこともあるし、別にそれで嫌われても、チームが少しでも変わるならいい」と言う。自らも含め、チームメートの妥協は許さない。時にはコーチ陣に「この練習は何の意味があるんですか」と言ったこともある。すべてはチームのために、勝利のために。主将として先頭に立ち続け、発信してきた。
兄弟で挑む最後の大舞台でもある。SO徠人(らいと)は双子の弟だ。石川波主将は「キャプテンとして挑むのは最後ですし、徠人とも最初で最後。いろんな思いが詰まっている。この仲間で全国を取りたい」と冬の頂点のみを見据えた。【佐藤究】
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