新人が職場に適応するためには、「周囲の受容」が必要になります。私たち教える人間だけでなく、他の職場メンバーも新人を受け入れてくれている状態です。新人から会社に溶け込むのを待つのではなく、私たちから新人を認めていかなければなりません。
認めるといっても、そんな大げさなことではありません。新人に声をかける、仕事を振る、時には昼食を一緒にとるなど、長期的にということは難しくても、短期的にでも新人と接点を持ってもらい、新人を職場の仲間として受け入れてもらうことが、適応(=なじむ)にとっては必要なのです。
そうはいっても、人によっては10歳も20歳も離れている新人相手に、何を話したらいいか分からないという人もいるでしょう。そんな人のために、年齢差があっても会話が続く話のネタを参考までに記しておきます。
【話題例】
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・大学時代の話題(専攻、サークル、バイト)
・出身地の話(名産物、観光地)
・趣味・娯楽
・時事問題
・週末の出来事
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・季節(天候、イベント)
ついでに、NGテーマとしては、家族や恋人、友人などの人間関係です。
逆に、新人がなじめず浮いてしまって、いつも1人でいる、周囲の輪に入れないという状況になると、職場の雰囲気が悪くなり、新人も私たちも辛くなるので、何とか避けたいものです。
そこでおすすめしたいのが「職場インタビュー」です。
新人に自部署、他部署含め、これから関係するであろう人たちに、インタビューをしてくるよう指示するのです。インタビューしてくる内容としては、仕事内容、新人と関わる可能性、その人のキャリア、趣味など、新人が今後その人と話をしやすくなるような情報を得られるようにします。
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もちろん、インタビューを受ける相手にも、私たちから事前に「これから新人が話を聞きにいくので、15分ぐらい付き合ってやってください」などと、根回しをしておく必要はあります。新人にとっては、会社の中で話せる人が増えるほど、会社での居心地がよくなり、新しい環境にスムーズになじんでいけるようになるのです。
【インタビューリスト】
・現在の仕事内容
・成功事例と失敗談
・1番嬉しかったこと
・今後の目標
・今までのキャリア
・新人との関係性
・オススメのランチ
・趣味
インタビュー内容によっては、インタビューされる側も自分の仕事を振り返るきっかけになったりもするので、おすすめです。
(関根雅泰)
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