酔った上司とタクシーで二人きりに…OLたちの新年会告白――仰天ニュース傑作選

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2025年01月02日 16:01  日刊SPA!

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過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2020年1月22日 記事は取材時の状況) *  *  *

 現在、“新年会スルー”という言葉まで登場し、若手社員をはじめ、欠席したがる人が増えつつあるという。上司との飲み会を避ける傾向にある昨今。とはいえ、アラサー以上にとっては「参加は当たり前」という感覚は根強く残る。むしろ、休み明けで山積みとなった仕事のストレスから、積極的に新年会へ参加。さっそくハメを外してしまい、やらかしてしまった人も多いのではないだろうか。

 今回は、数々の新年会を経験してきた3名のベテランOLに、これまで印象に残っている上司とのエピソードを聞いた。

◆宴の半ば、行方不明になった部長を大捜索

 大手メーカーで契約社員として働く山本麻衣さん(仮名・45歳)は、宴の半ば、部長がいないことに気付いたという。

「店内にはおらず、心配になって若手社員たちが捜索に向かうことになりました。私もいっしょに店の外へ出て、周辺や駅までの道のりを辿ってみましたが、一向に見つかりませんでした」

 そこで、捜索隊はいったんお店に戻ろうとした。そのとき、衝撃の光景が目に飛び込んできた。なんと、道の向こう側にはコンビニ店員のお姉さんに手を引かれて来る部長の姿が……。

「部長は、まるで介護されている老人のようでした。コンビニ店員のお姉さんによると、カバンもコートもなくしてしまい、ウロウロと迷子になっていたようです。それを見かねて連れてきてくれたようです」

 周囲に迷惑をかけてしまっているが、部長は決して嫌われ者ではない。普段は愛されキャラで、「感謝の会に仮装姿で入場させられるような人」とのこと。そんな部長を発見したときの情景は、きっとほのぼのしていたに違いない。このエピソードは、山本さんの会社では「伝説の新年会」として語り継がれているそうだ。

◆副社長を自宅まで送るハメに…“間違い”は起こったのか?

 高級店が立ち並ぶ繁華街で行われた新年会での出来事。「副社長を自宅まで送るはめになってしまいました」と話すのは、大手メーカーの事務職をしている戸田美奈さん(仮名・29歳)。

「新年会がお開きになりかけた頃、酔って気を良くした部長がタクシーでの帰宅を許可してくれました。タクシーを3台捕まえ、横浜方面と都内、埼玉方面へと分乗したのですが……」

 そこで事件が勃発する。副社長を送るはずの課長が1人でタクシーに乗り込み、とっとと発車してしまったのだ。呆然とする戸田さんを含めたOL3人組。仕方がないので副社長と同乗することになったという。都内在住の2人が降り、戸田さんと副社長が2人きりになった。

「とりあえず、自分より先に副社長を自宅まで送らなければいけないと思いました。ところが、副社長の住む市までは知っていたのですが、さすがに住所までは知らなくて」

 焦る戸田さんをよそに、肝心の副社長は助手席で大いびき。道を聞いても寝ぼけて「真っ直ぐ!」としか言わない。

 戸田さんがそうこうしているうちに、タクシーの運転手さんが「もう隣の県に入りましたが大丈夫ですか」と一言。時刻はすでに午前1時をまわっている。戸田さんは副社長を叩き起こし、なんとか自宅まで送り届けることができたという。

「結局、私が帰宅できたのは午前3時過ぎでした。その日はまだ水曜日で。私は通勤に2時間かかるので、5時まで仮眠して、すぐに出社しましたよ。でも案の定、副社長は午後出社でしたけどね」

 出社した副社長は戸田さんを見つけるなり「えっ、ちゃんと出社したの。休んじゃえば良かったのに」と言い放ったそうだ。この事件後、酔った副社長をタクシーに乗せる際には、部長手作りの「副社長専用住所記載カード」をタクシーの運転手に渡すようになったという。

 そもそも課長は、なぜ先に帰ってしまったのだろうか。

「昔、酔った副社長と同乗したことがあるそうなんですが、課長をクラブのお姉ちゃんと間違えてずーっと手を握られたり、膝をさすられたりした苦い過去があったらしいんです(笑)」

 誰も課長を責められない。社員のだれもがそう思っただろう……。とはいえ、戸田さんがホステスと間違えられなくてひと安心だ。

◆上司にお礼メールを送ったはずが、とんでもない誤爆!

 派遣社員として働く田中陽子さん(仮名・30代)にとって、その会社で迎える初めての新年会だった。会合は盛り上がり、良い気分で帰宅したという。

 部長と連絡先を交換していた田中さんは、「今日は楽しかったです。また、よろしくお願いします」とお礼のメールをしてから眠りについた。しかし翌朝、部長へ送ったメールを再確認してみると……。

「今日は楽しかったです。股開いて待ってます」

 とんでもない誤送信だったと判明。その後、どう対処したのか。田中さんが照れくさそうに答える。

「慌てて部長に謝りに行くと、『送ったことが問題ではなく、君の携帯にその言葉がスッと出てくる方が大問題だよ』と爆笑しながら言われてしまいました」

 大事には至らなかったが、酔った状態で上司にメールを送る際は、再々再確認が必要だ。

 ――新年会スルーをはじめ、上司と部下でコミュニケーションをとる機会が減りつつある。しかし、今回紹介したエピソードのような、普段とは異なる上司の姿を飲み会では見ることができるのも確か。たまには参加してみれば、武勇伝のひとつやふたつ生まれるかもしれない。<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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