唇の輪郭が年々ぼやけてくる。そのため、口紅を塗ってもなんとなくパッとしないし、立体感も出にくく平面的な唇になってしまうと感じているのは私だけではないはず。
「リップライナーで輪郭を描く」という方法はあるものの、これが意外と難しく、いかにも囲んでいます感が出がち。なんなら昭和感まで漂い、違和感ありあり。
もう諦めるしかないのか……と思っていたときに出会ったのが、プチプラでおなじみセザンヌの「影色リップメイカー」(600円/税込660円)。唇の形を自在にデザインするリップライナーとのことで、これは気になります!
◆リップライナー初心者にも! ラインが浮かず自然に馴染む
「影色リップメイカー」は、唇のライン補正・オーバーリップ・唇のシェーディングなどマルチに使えるリップライナー。ほんのり影色を落とし込んだカラーが唇の色になじんで自由に形を作れる上に、水・汗・皮脂に強く、にじみにくいラスティング処方となっています。
しかもこれ、唇の山や口角のキワにも塗りやすい繰り戻し可能な3mmの細芯タイプ。
滑らかに描けてぼかしやすいので、リップライナー初心者にも使いやすいと評判です。ちなみに使う順番は、最初に影色リップメイカーでラインを描いてから、口紅やグロスを塗る、です。
カラーは2色あり。公式サイトによると「01 ウォームベージュ」は「ひとさじの影色を落とし込んだベージュ/イエローベースの方、ベージュやオレンジ系のリップを使用する方におすすめ」、「02 クールピンク」は、ひとさじの影色を落とし込んだモーヴピンク/ブルーベースの方、ピンクやローズ系のリップを使用する方におすすめ」とのことです。
◆入れる場所を変えて「口角上げ」「人中短縮」にも効果を発揮
3mmの細芯は、リップへの入れ方次第で効果が色々と変わるのも魅力の1つです。例えば……
【輪郭補正なら】
唇の輪郭に沿って全体的にラインを引きます。自然な感じに輪郭を補正してくれる上に、口紅やグロスの滲み防止にも。
【口角アップなら】
口角から斜め上に1mmほどラインを入れます。キュッと口角を上げ、若々しい印象に、
【ぷっくり立体的な唇に仕上げるなら】
下唇の下にラインを引きます。影を利用してぷっくり立体的な唇に。
他にも、元の唇よりも1~2mm大きく縁どることで、今流行りの人中短縮にも効果を発揮してくれます。
◆「もともとぷっくり唇の人」みたいな仕上がりに
まずは手元で色の出方や使い心地を見てみましょう。カラーは「01 ウォームベージュ」を使用。
かなり柔らかい芯なので、それほど力を入れなくても滑らかにスルスルと描きやすいです。肌への負担も気になりません。
続いては唇に描いてみます。
「01 ウォームベージュ」は少し暗めの色なので、立体感を出しながら、リップの明るさやツヤ、綺麗さを際立たせてくれます。影色ライナーとリップの色合わせは意識しませんでしたが、手持ちのリップとの組み合わせで特に違和感もありません。
個人的には全体をオーバーリップ気味に囲む方法がお気に入り。影色ライナーが主張しすぎることがなく自然な感じですが、萎んでなんとなく元気がないように見えた唇が、ふっくらして見えます。唇の外側を丸々囲んでみても、古臭い昭和感はありません。ボリュームアップするので、グロスなどでぷっくりさせなくてもこれだけで十分!
もう1つ、下唇の下に影のように仕込む方法も良かったです。ボリュームアップして唇の存在をしっかり主張するけれど、かといって浮いてしまうことはなく、もともとぷっくりとした唇だったのではと思えるほどです。
◆ひとつだけ、気になった点は……
ここまで絶賛してきましたが、強いて言えば、滑らかにスルスルかけてしまうので減りが早いのかも? というのが気になる点。心配性の筆者は、1本ストックしておこうと思います。
個人的にツボだったのが、パッケージに書いてある色味が中の芯とリンクしているところ。2色あり外見は全く同じですが、小さな文字を読まなくてもパッケージだけで色を判断できるので地味に便利だと思います。
リップライナーは、正直これが無いとメイクができないというほどの必須アイテムではありませんが、あるとないとでは全然違うのだと、使ってみて実感しました。
またあくまで個人的感想ですが、唇のラインをしっかり取ってリップを塗ると、より立体的に仕上がるし、なんだか気持ちも引き締まる感じがしました。
年齢とともに唇の輪郭はどんどんぼやけてくるようなので、筆者のように元気のない唇に悩んでいる女性にこそ使ってほしいです。
<写真・文/佐治真澄>
【佐治真澄】
美容ライター/化粧品会社のPR経験をもとにライターとして活動を開始。現在はWEBを中心に多くの媒体で美容記事を執筆。スキンケア、メイク、ボディ、ヘアケアなど幅広いジャンルに精通。