たばこ休憩についての考え方は、喫煙者と非喫煙者で相容れることはないのかもしれない。喫煙者である東京都の30代男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1000万円)はこう主張する。
「たばこに関わらずに、休憩しようがしまいが、自分に課せられているタスクをこなせば問題ない」
男性は「自由にいつでも喫煙可能である」とも書いている。(文:林加奈)
「喫煙所での時間を仕事に効率よく反映させている」と語る喫煙者も
たばこ休憩を自分のタイミングで取っている男性は、こう続けた。
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「業務時間に紐付いて給与を支払うことが既に時代遅れ。短い勤務時間で成果をあげることが、一番重要」
同様の意見はほかにもあった。喫煙者である福岡県の30代男性(営業/年収900万円)も
「たばこ休暇といっても、ケータイでの資料確認や頭の整理、ちょっとした打ち合わせなど喫煙所での時間を仕事に効率よく反映させている」
と、単純に休憩しているわけではないとのこと。とはいえ、喫煙者しかできない喫煙所での「ちょっとした打ち合わせ」は、非喫煙者にとってはモヤモヤするところだろう。
「20分くらいくっちゃべってる人たちもいます」ルールを無視する喫煙者に批判の声
一方、非喫煙者である長野県の30代男性(機械・電気・電子・半導体・制御/年収500万円)の職場では「5分だけですが10時〜と15時〜で時間が決められています」と、たばこ休憩の時間にルールがあるという。ところが
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「非喫煙者はこの5分休憩はなし。なんならみんな5分以上タバコと言って喫煙所にいってしまいます。あくまでも『タバコを吸う時間』となっているため、会話禁止となってますが20分くらいくっちゃべってる人たちもいます」
ルールを守らない喫煙者に対して男性は
「私は非喫煙者なので不平等だなと思ってます。なんならこの休憩のために吸ってやろうかとすら思ってます」
と、怒りをあらわにしていた。たばこ休憩は喫煙者にとっては必要な休憩だが、非喫煙者の胸中は複雑だ。
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