スーペルコッパ・イタリアーナ決勝が6日に行われ、インテルとミランが対戦した。
昨シーズンのセリエA優勝チームと2位のチーム、コッパ・イタリア優勝チームと準優勝チームによって争われるスーペルコッパ・イタリアーナ。セリエA王者とした臨むインテルは準決勝でアタランタを2−0で撃破し、大会4連覇に王手をかけた。一方のミランはセルジオ・コンセイソン監督の初陣となったユヴェントスとの準決勝に2−1で勝利。サウジアラビアの地で今シーズン最初のタイトルをかけたミラノ・ダービーが行われることとなった。
立ち上がりから一進一退の攻防が続くなか、インテルは23分にショートカウンターからチャンスを創出。中央をドリブルで持ち上がったメフディ・タレミが守備陣を引き付けて左へ展開し、走り込んだフェデリコ・ディマルコが強烈なシュートを放ったが、これはGKマイク・メニャンにセーブされる。34分にはハカン・チャルハノールがプレー続行不可能となり、クリスティアン・アスラニとの交代を余儀なくされるアクシデントが発生した。
それでも先制に成功したのはインテルだった。45+1分、左サイドを抜け出したヘンリク・ムヒタリアンからの折り返しをボックス手前中央のタレミが収め、冷静に右へ展開する。パスを受けたラウタロ・マルティネスが深い切り返しから左足を振り抜くと、強烈なシュートがニアサイドに突き刺さった。前半はこのまま1−0で終了する。
後半開始早々の47分にはインテルに追加点。相手DFラインの背後を取ったタレミがステファン・デ・フライからの鋭いロングフィードを受けてボックス内へ侵入し、巧みなファーストタッチから冷静にゴール右下に流し込んだ。一方のミランは失点から5分後、ボックス手前中央でFKを獲得すると、テオ・エルナンデスが地を這うような強烈なシュートをゴール左隅に沈め、1点差に詰め寄る。
その後は互いに決定機を生かせぬまま試合は終盤に突入。迎えた80分、ラファエル・レオンのスルーパスに抜け出したT・エルナンデスが左からグラウンダーのクロスを送り、これを受けたクリスティアン・プリシッチがワントラップから左足で振り抜く。このシュートがゴール右下隅に吸い込まれ、ミランが土壇場で同点に追い付いた。さらに90+3分、プリシッチのスルーパスに抜け出したR・レオンがボックス内右から中央へ折り返し、タミー・アブラハムが押し込んで逆転に成功する。
試合は2−3で終了。2点ビハインドを跳ね返したミランが8年ぶり通算8度目のスーペルコッパ・イタリアーナ優勝を果たした。
【スコア】
インテル 2−3 ミラン
【得点者】
1−0 45+1分 ラウタロ・マルティネス(インテル)
2−0 47分 メフディ・タレミ(インテル)
2−1 52分 テオ・エルナンデス(ミラン)
2−2 80分 クリスティアン・プリシッチ(ミラン)
2−3 90+3分 タミー・アブラハム(ミラン)
【ハイライト動画】ミランがインテルとのダービー制しスーペルコッパ制覇!