DellがフラグシップゲーミングPC「Alienware Area-51」を復刻 デスクトップとノートの2製品で「NVIDIA製次世代GPU」を搭載

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2025年01月07日 13:20  ITmedia PC USER

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Alienwareに新製品

 Dell Technologiesは1月6日(米国太平洋時間)、ゲーミングブランド「Alienware(エイリアンウェア)」の新製品/新サービスを発表した。この記事では、ゲーミングPCの新製品の概要をお伝えする。


【その他の画像】


●Alienware Area-51 Desktop(デスクトップPC)


 「Alienware Area-51 Desktop」は、Alienwareブランドにかつて存在した「Area-51(エリア51)」を現代に“復活”させるプロジェクトの一翼を担うゲーミングデスクトップPCで、AlienwareのフラグシップゲーミングPCとして開発されたといい、IntelのCore Ultra 200Sプロセッサと「最新のNVIDIA製GPU」を搭載可能だ。サステナビリティー(持続可能性)を向上する観点から、長期間にわたりメンテナンスやカスタマイズをしやすい設計としていることも特徴となっている。


 発売は2025年第1四半期を見込んでおり、当初はカスタマイズ(CTO)オプションを限定して販売するという。価格は最大構成時で4499ドル(約70万9000円)となる見込みだ。


 ボディーはフルサイズタワー型で、容積は約80Lとなる。排気用のファンを使うことなく排熱できるようにすべく、異なるサイズのファンを3種類搭載し、ガスケットやシールを使って内部の空気が漏れ出さないように工夫している。


 この設計により、従来のAlienwareデスクトップPC比で高負荷時における本体内部の温度は最大13%低下し、騒音は最大45%削減できたという。実働パフォーマンスについても最大50%向上できるとのことだ。


 このボディーはあらゆるパーツを交換する前提となっており、内部のQRコードをスマートフォンやタブレットで読み取れば、交換/修理/メンテナンス方法を紹介する動画を視聴できるという。マザーボードをサードパーティー製に交換した場合は、別売のハーネスを用意することで本体のLEDライト「AlienFX」を制御可能だ。


 電源ユニットはATX12VOに準拠しており、最大出力は構成によって850W出力(80PLUS Gold)、または1500W出力(80PLUS Platinum)となる。


 先述の通り、CPUはCore Ultra 200Sプロセッサで、最大構成ではCore Ultra 9 285Kを搭載可能だ。GPUは「NVIDIAの新型GPU」を搭載可能だ(中国のみ「GeForce RTX 4090」も用意)。メモリはDDR5規格で、最大64GBまで搭載可能だ(一部容量でXMP対応モジュールも選択可)。ストレージはPCI Express 4.0/5.0接続のSSDで、2基搭載するオプションも用意されている。


 通信は有線(2.5GBASE-T)と無線(Wi-Fi 7/Bluetooth 5.4)に標準対応している。


Alienware Auroraにもアップデート


 AlienwareのデスクトップPCには「Alienware Aurora」もあるが、2025年第1四半期の後半をめどにカスタマイズオプションとしてCore Ultra 200Sプロセッサと「NVIDIAの新型GPU」が加わる。価格については発売が近づいたタイミングで告知するという。


●Alienware Area-51 Laptop(ノートPC)


 「Alienware Area-51 Laptop」は、Area-51の復活プロジェクトの一翼を担うゲーミングノートPCだ。16型(Alienware 16 Area-51)と18型(Alienware 18 Area-51)の2サイズが用意されており、新しいインダストリアルデザイン「AW30」に基づいて設計されている。「最高のゲーム体験を求めるゲーマーに応えるパフォーマンス」を備えているという。


 発売は2025年第1四半期を見込んでおり、当初はカスタマイズ(CTO)オプションを限定して販売するという。価格は最小構成時(後日発売)で1999ドル(約31万6000円)、最大構成時で3199ドル(約50万5400円)となる見込みだ。


 AW30に基づくデザインは、「エイリアンの神秘性と超越性」を感じられることをテーマにし、北極圏で観測できるオーロラから着想を得たという。ボディーは「リキッドティール仕上げ」を施した陽極酸化アルミニウム製で、光を吸収すると色味が変わる。


 本体後方のサーマルシェルフは半透明で、LEDライト(AlienFX)によってオーロラのような不規則な輝きを再現できるとのことだ。このエフェクトは起動音と連動させることもできるという。


 曲面主体のデザインを強調すべく、画面と基部を結ぶヒンジは目立たないようになっている。底面パネルの一部はCorningの強化ガラス「Gorilla Glass」で、冷却ファンなど内部の一部をのぞけることも特徴だ。


 CPUは発表されたばかりのCore Ultra 200HXプロセッサで、モデルによってCore Ultra 7 255HX(Pコア8基+Eコア12基)かCore Ultra 9 275HX(Pコア8基+Eコア16基)から選べる。GPUは「NVIDIAの次世代ラップトップGPU」を搭載している。メモリはDDR5規格で、最大64GBまで搭載可能だ(一部容量でXMP対応モジュールも選択可能)。ストレージはPCI Express 4.0/5.0接続のSSDで、2〜3基搭載構成の場合はあらかじめ「RAID 0」が構成される。


 ディスプレイは16型または18型で、サイズ以外のスペックは共通している。パネル解像度は2560×1600ピクセルで、リフレッシュレートは最大300Hz、遅延は最短3ミリ秒となる。最大輝度は500ニトで、DCI-P3の色域を100%カバーしている。表示同期はNVIDIA G-SYNCに対応し、Advanced Optimusも利用可能だ。


 Webカメラは約200万画素または約800万画素で、いずれも顔認証に対応している。キーボードはテンキー付きで、オプションとしてメカニカルスイッチ(CherryMX)キーボードも選択できる。


 ポート類は、左側面にイヤフォン/マイク端子とSDメモリーカードスロットを、背面にUSB 5Gbps Standard-A端子×3、Thunderbolt(USB4、※1)端子×2とHDMI出力端子を備える。18型モデルは有線LAN(2.5GBASE-T)端子も備えている。Thunderbolt端子は、USB PD(Power Delivery)による電源入力と、DisplayPort Alternate Modeによる映像出力にも対応している。


(※1)Thunderbolt端子は、搭載するGPUによって「Thunderbolt 4端子」または「Thunderbolt 5端子」となる


 無線通信は、Wi-Fi 7とBluetooth 5.4を利用可能だ。


●Alienware 27 4K QD-OLED Gaming Monitor


 「Alienware 27 4K QD-OLED Gaming Monitor(AW2725Q)」は、27型の量子ドット有機ELパネル(QD-OLED)を採用したゲーミングディスプレイだ。中国では1月22日に、アジア太平洋地域では3月に、ヨーロッパ/中東/アフリカ地域では4月に発売される予定で、米国での想定販売価格は999ドル(約15万8000円)となる。


 本製品は、QD-OLEDを適用したゲーミングディスプレイとしては最もコンパクトな製品に相当する。パネル解像度は3840×2160ピクセルで、リフレッシュレートは最大240Hz、表示遅延(Grey to Grey)は3ミリ秒となる。輝度は最大250ニト(HDR表示時は1000ニト)でDisplayHDR True Black 400の認証も取得している。DCI-P3の色域は99%カバーしている。表示同期はNVIDIA G-SYNCとAMD FreeSync Premium Proに対応している。


 映像入力は、DisplayPort 1.4とHDMI 2.1×2を備える(HDMI 2.1のうち1基はARC/eARCに対応)。またUSBハブ機能も備えており、アップストリーム用にUSB 5Gbps Stanard-B端子、ダウンストリーム用にUSB 5Gbps Standard-A端子×3とUSB 5Gbps Type-C端子を備えている。



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