結婚や妊娠、出産は、ときにデリケートな話題だ。言い方に気をつけないと、マウントと取られる可能性もある。
埼玉県の40代女性は
「30代半ばに親友の妊娠を機に絶縁しました」
と語る。おめでたいタイミングでなぜ絶縁してしまったのだろうか。(文:真鍋リイサ)
妊娠したら「メールも赤ちゃん言葉に」
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絶縁のきっかけは親友の結婚だった。「独身の私に対するマウント発言が酷くなった」からだという。
「私にマウントを取って話してる姿はとても必死で『私は幸せ!』と言い聞かせてるかのようでした。私を馬鹿にしているとしか思えない発言に嫌気がさしてましたが、結婚式までの辛抱だと我慢しました」
その後、「結婚式以降マウント発言があまりなくなってきていた」ようだが、親友が妊娠したら「マウントが復活」したという。
「メールも赤ちゃん言葉になり…その頃仕事が忙しくて疲れきっていた私は徐々に返信できなくなってました。久々に彼女と食事をすることになり、相変わらずのマウント発言を聞いてると、共通の知人とのエピソードを話し出し、それを聞いて私は絶縁を決意しました」
その内容がひどいものだった。共通の知人は子どもが欲しかったが、持病があって悩んでいた。医者と相談しながら妊活していたという。
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「ですが、病気との兼ね合いもあり体調が悪化し、流産してしまい、精神的に追い詰められていたとの事。そんな状態を知っていながら、彼女は自分の妊娠報告をしたそうで、その知人から『正直、祝福できない』と言われたと怒りながら私に話してきました」
「そんなの向こうの都合で私には関係ないじゃん」
流産したばかりの知人に妊娠報告するのはデリカシーがなさすぎる。女性は身勝手な親友をたしなめたが、そこで衝撃的な言葉が返ってきた。
「『病気と流産で苦しんでる時なんだよ?わざわざ妊娠報告しなくても…』と私が話しだしたら彼女から出た言葉は『そんなの向こうの都合で私には関係ないじゃん』」
「あまりにも自分勝手で相手を思いやる気持ちがなかったので、『じゃあ知人さんからしてもあなた(親友)の妊娠はあなたの都合で知人さんには関係ないから祝福してもらえなくても別にいいんじゃない?』とつい言ってしまいました」
これには親友も「さすがに言い返せず話を変えてきた」そう。
「その親友とは母親同士が友達というのもあり、大々的な絶縁はせず、仕事が忙しいという理由で会うことを止め、メールの返信も減らし徐々にフェードアウトしました。『避けられてるか? 何かしてしまったか?』と何度か連絡はありましたが、『仕事が忙しいだけだよ』と返信し、彼女がしてきたマウントについては言及しませんでした」
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女性は現在も独身であり、周りには「既婚者の友達」が多くいるというが、「彼女のようにマウントを取ってくる人はおらず、友人とは楽しく過ごせています」と現状に満足しているそう。
「絶縁して10年以上経ちますが、私といま再会したら、50歳手前にして独身の私に対し、彼女はものすごいマウントを取ってくるんだろうなと思います。人はそんなに簡単に変わらないので」
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