受験シーズンに混乱、予備校「ニチガク」破産は氷山の一角? 学習塾倒産、過去最多に

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2025年01月09日 05:21  ITmedia ビジネスオンライン

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学習塾の倒産が過去最多を更新(提供:写真AC)

 大学受験予備校などを含む、学習塾の倒産が相次いでいる。東京商工リサーチによると2024年は53件の倒産があり、2000年以降では2023年(45件)を超えて、過去最多を更新したと分かった。1月4日には、大学受験予備校「ニチガク」を運営する日本学力振興会(東京都新宿区)が事業を停止し、負債約1億円を抱えて破産申請の準備に入るなど、受験シーズンを前に混乱を招いている。


【グラフ】学習塾の倒産件数推移


 2024年の学習塾は負債総額が117億4400万円で、2023年(12億6600万円)から9.2倍に増加。2000年以降で過去最多となった。2024年6月に民事再生法の適用を申請した個別指導塾スタンダード(福岡市)の負債総額が約83億2400万円で、2000年以降の学習塾倒産で最大規模となった。


 これまで学習塾の倒産は中小規模が中心だったが、昨今は中堅規模以上にも広がりつつある。従来の集団指導や個別指導だけでなく、コロナ禍でオンライン塾が拡大するなど、ビジネスモデルは多様化している。また、小資本でも参入可能な動画サイトが無料コンテンツを提供するようになり、競争は激化している。少子化が拍車をかけ、学習塾市場は2025年も引き続き倒産や休廃業が増える可能性が高まっている。


 学習塾の倒産(負債1000万円以上)を集計・分析した



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  • この記事の写真「学種塾」って、間違いなのが惜しい。「学習塾」ですね。
    • イイネ!16
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