マンチェスター・ユナイテッドが、同クラブに所属するコートジボワール代表FWアマド・ディアロとの新契約締結に近づいている模様だ。複数のメディアが8日に報じている。
現在22歳のディアロは、若くしてイタリアへ移住しており、アタランタのアカデミーで育った後でトップチームデビューを飾ると、2021年1月にはマンチェスター・ユナイテッドへの完全移籍加入を果たした。
だが、マンチェスター・ユナイテッド加入直後は定位置確保には至らず、2022年1月にはレンジャーズへ、2022年夏にはサンダーランドへ、2度のレンタル移籍を経験。昨季はひざのケガの影響でシーズン前半戦を棒に振ったが、復帰後の終盤戦から徐々に存在感を放つと、今季は序盤から主力の一角として活躍。ここまで公式戦通算28試合出場6ゴール7アシストを記録している。昨年12月15日に行われたプレミアリーグ第16節マンチェスター・シティ戦では、90分に逆的ゴールを奪い、チームをダービーマッチの勝利へ導いていた。
エリック・テン・ハフ前監督体制下でも、ルベン・アモリム現体制下でも重要な役割を託されているディアロについては、マンチェスター・ユナイテッド側も高く評価している模様だ。ディアロとマンチェスター・ユナイテッドの現行契約は今シーズン限りで満了を迎えるが、大手メディア『ESPN』によると、既に新契約のオファーを提示しており、両者は合意に至ったという。
イギリスメディア『スカイスポーツ』の情報によると、ディアロの現行契約には1年間の延長オプションが付随しているものの、こちらを行使する形ではなく、新たな条件が含まれた新契約のサインが結ばれたとのこと。移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ディアロは今月に入って2つのトップクラブから獲得の打診があったものの、マンチェスター・ユナイテッド残留を望んだようだ。新契約期間は2030年6月までの長期契約となる見込みで、延長オプション等は含まれないという。具体的な金額は明かされていないものの、給与も大幅に上昇したと報じられた。
ディアロは現地時間の9日、正式な書類にサインをする予定となっているようだ。マンチェスター・ユナイテッドでの将来を嘱望される若きアタッカーとの新契約締結発表は、もはや時間の問題と言えそうだ。
【ハイライト動画】ディアロはマンチェスター・ダービーで主役に