今週の日曜日は、中山競馬場でフェアリーステークス(GIII・芝1600m)が行われます。
過去10年のフェアリーSは関東馬が9勝2着8回3着10回と圧倒しています。関東馬は関西馬よりも5倍近い出走頭数となっていますので、この結果も当然と言えるかもしれません。ただし、勝率や複勝率なども関東馬の方が高い数値を残していますし、単勝や複勝の回収率でも関東馬の方が優秀な成績となっています。
過去10年のフェアリーSは全て中山競馬場で行われており、言わば関東馬のホームで開催されています。関西馬に比べれば輸送の負担が少ないですし、不安材料が少ない中で出走できることがアドバンテージになっていると考えられます。
今年のフェアリーSでも関東馬を中心に予想を組み立てることが的中に近づくカギと言えるのではないでしょうか。
ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。
【条件】
前走上がり3位以下の関西馬
[0-0-0-18]複勝率0%
該当馬:エリカエクスプレス、ジャルディニエ、ネーブルオレンジ、モルティフレーバー
(過去の該当馬:21年テンハッピーローズ1番人気4着、17年キャスパリーグ2番人気12着、16年リセエンヌ1番人気7着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。
上位人気が予想されるエリカエクスプレスが該当しました。
過去10年のフェアリーSで苦戦を強いられている関西馬ですが、その中でも前走で上がり3位以下だった馬には好走例がありませんでした。関西馬が好走するためには、前走で決め手の鋭さを見せていることが条件と言えそうです。
該当馬に挙げたエリカエクスプレスは前走の新馬戦で上がり3位以下となっています。その前走は逃げて2着に2馬身半差をつけて快勝しているものの、相手関係を見ると恵まれた印象はぬぐえません。
今回は中山への長距離輸送もありますし、鞍上も前回のルメール騎手から戸崎騎手へと変更になります。前走の直線では外へとモタれる面も見せており、そのような癖のある馬がテン乗りとなるのはプラス材料とは言えません。
過去の傾向や臨戦過程などを踏まえると人気でも強調材料に欠けますし、ここは思い切って本馬の評価を落とすことも一考したいところです。
重賞レースの参考に、是非お役立てください。