第103回全国高校サッカー選手権大会の準決勝が11日に行われ、東福岡(福岡)と前橋育英(群馬)の優勝経験校対決は、7大会ぶり2度目の全国制覇を目指す前橋育英が1−3で勝利し、決勝進出を決めた。
今大会は決勝戦が行われる1月の第2月曜(成人の日)が13日だったため、全試合が中1日で行われた前回大会(決勝が1日8日開催)とは対照的に準々決勝から準決勝まで6日間の休息日が設定されることに。1回戦から登場した前橋育英は準々決勝までの4試合を中1日でこなす日程となり、FWオノノジュ慶吏やFW佐藤耕太が大会期間中に負傷。MF柴野快仁が体調不良と、主力選手が万全の状態ではない中で試合をこなしていた。
そういった背景もあり、前橋育英を率いる山田耕介監督は試合後、「1週間空いたのは本当に助かりました」とコメント。コンディション不良や体調不良から選手たちが回復できたことを強調し、「我々にとってはメリットがあった。全然違います。コンディションも良くなった。慶吏あたりにはもうちょっとやってもらいたかったですけど(笑)」と述べ、良いインターバルになったことを明かし、準決勝で2アシストをマークした“エース”オノノジュのさらなる復調にも期待を寄せた。
国立競技場で行われる決勝戦は13日に行われ、対戦相手は初優勝を飾った96回大会(2017年)と同じ流通経済大柏(千葉)となっている。