チェルシーに所属するポルトガル代表DFレナト・ヴェイガにドルトムントへの移籍の可能性が浮上しているようだ。12日、イギリスメディア『BBC』など複数メディアが伝えている。
2003年7月29日生まれで現在21歳のヴェイガは、元カーボベルデ代表FWネルソン・ヴェイガ氏を父に持つ、身長190センチメートルの左利き。中盤や左サイドバック、センターバックなど複数ポジションでのプレーを可能としている。
スポルティングの下部組織出身だが、トップチームでのプレー経験はなく、アウクスブルクへの期限付き移籍を経て、2023年8月にバーゼルに完全移籍となった後、2024年7月にチェルシーに1200万ポンド(約23億円)と見られる移籍金で完全移籍加入し、2031年6月30日までとなる7年契約を締結した。
新天地で今シーズンここまで複数のポジションをこなしながら、公式戦18試合出場で2ゴール1アシストを記録しているヴェイガだが、プレミアリーグでの先発出場は1試合しかなく、控えメンバーとしてカップ戦での出場が主となっている。
このような状況からヴェイガはさらなる出場機会を求めているほか、センターバックでの定期的な出場も望んでおり、加入半年しか経っていないものの、チェルシーを離れることを検討しているという。
今回の報道によると、そんなヴェイガに対してドルトムントが関心を示している模様で、ドイツメディア『スカイスポーツ』ではすでに個人条件で口頭合意に達したことも伝えられている。
そして、チェルシーには買い取りオプション付きのレンタル移籍を提案して交渉していると見られているが、すでにウルヴァーハンプトンからのレンタル移籍の提案を拒否しているチェルシーとしてはヴェイガの退団を望んではおらず。仮に退団となるならば、完全移籍または買い取り義務付きのレンタル移籍のみを許可する方針を示していることも明らかになっている。
なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、ヴェイガにはドルトムントの他にイタリアやフランス、プレミアリーグの複数クラブからも関心を持たれているようだが、果たして同選手はわずか半年でチェルシーを離れることになるのだろうか。