
前回からの続き。私はユキ。昔のことはあまり多くは語らない夫ですが、大きな声や暴力、ケンカ中の殺伐とした雰囲気が苦手なことはわかっています。あとは自分を大事にできない。人に対して怒れないということ。今までは夫に合わせ、穏やかに生活をしてきました。でも心の奥底は傷ついたままだったのでしょう。「今幸せだから大丈夫」という夫の言葉を真に受けずに、もっと早く心の傷と向き合えばよかったと後悔しています。夫にヒドいことをした娘のアイラと、きちんと話をしなければなりません。





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娘はワガママに育ちました。特に男性に対してのワガママがひどいです。父親の影響で「男は言うことを聞いてくれるものだ」と思っているのでしょう。
いくら母親の私が口うるさく注意しても、父親が甘やかしていたら、そんな性格になりますよね。
夫の気持ちを理解して受け入れていたつもりだったけれど、娘のためにはよくなかったのだと思います。
人を怖がらせてニヤニヤしているような人間を心から軽蔑します。これからの娘の人との付き合い方も心配です。
【第5話】へ続く。
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