陸上男子800メートル日本記録保持者の落合晃(こう、18=滋賀学園)が今春から駒澤大(駒大)へ進学するとあらためて明言し、9月の世界選手権東京大会へ決意を込めた。
13日、都内のナショナルトレーニングセンター(NTC)でU20オリンピック育成競技者研修合宿に参加。4月から始まる大学生活へ「陸上を通じて人として成長したい。パリ五輪に出場できなかったので、大学4年で行われるロサンゼルス五輪を目標にしたい。出場するだけでなく、メダルを取れる選手になりたい」と抱負を述べた。
昨季は6月の日本選手権で初優勝。同7月の全国高校総体(インターハイ)では日本新記録となる1分44秒80で2連覇を達成した。駒大では大八木弘明総監督に指導を受けるといい、高校2年の冬ごろに「800メートルで世界を目指そう」という旨の声をかけられたと打ち明けた。
同校は箱根駅伝で8度の総合優勝を誇る名門。23年シーズンから藤田敦史監督が率いており、今年の箱根路では総合2位となった。「見ていました。箱根駅伝を見ると自分のモチベーションがすごく上がる。かっこよかった」と笑顔。憧れの選手には7区区間新記録の佐藤圭汰や、高校の先輩にあたる安原太陽(現花王)、安原海晴らを挙げ「尊敬する先輩方です」と目を輝かせた。
進学後は主に800メートルや1500メートルに軸足を置くが「駅伝も好き。(距離が)短めの駅伝であれば狙えるチャンスがあるかなと思う。僕は駅伝がトラックに全くつながっていないという考えではないほう」と率直な思いを口にした。ただ、箱根は1区間の距離が20キロを超えるとあり「狙えるのであれば箱根も、と思いますが、今は状況を見ながらという感じです」と、トラック種目との両立には慎重な姿勢を示した。
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現時点で照準に定めるのは今秋の世界選手権。参加標準記録には0秒30と迫っている。「まずは(1分)44秒を切りたい。勝負するには43秒台でも足りないぐらいだと思うので、段階を踏んで43秒台を目指したい」と決意を込めた。
合宿には女子同種目日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高)、同1500メートルで昨年のU20アジア選手権を制したドルーリー朱瑛里(岡山・津山高)、男子走り高跳び高校記録保持者の中谷魁聖(福岡第一)らも参加。16日まで開催される。
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