リビングにどかっと座り込んだ息子は、当たり前のようにお昼ご飯を要求します。昨日の残り物で済ませようと思っていたから、たいしたものはありません。今晩のために用意してあった魚を焼き、作り置きの惣菜と一緒に出しました。
夫は揉めごとには関わりたくないタイプで、テレビを見ながら適当なことを言っています。私の味方なのか息子の味方なのかわからない発言です。思わず私がグチると、息子は「せっかく来てやっているのに」と気分を害した様子でした。
うちに来る息子は「わざわざ自分の方から会いに来ている」「実家に来てやっている」という態度です。ただ高齢になった私たち親を心配するからこそ、時間のあるときに顔を出してくれるのでしょう。家に来たときちょっとした力仕事を頼むと、快く引き受けてくれたりもします。
同年代の友人からは「そんなにしょっちゅう実家に来てくれるなんて、親孝行な息子さんじゃない」と言われたりもします。だから来てくれること自体はありがたく思うべきなのかもしれません。
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【中編】へ続く。
原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子