NTTグループが大阪・関西万博100日前企画イベント! 小中学生が次世代通信「IOWN」を体験

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2025年01月14日 15:40  マイナビニュース

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NTTグループ(NTT・NTTドコモ・NTT東日本・NTT西日本・NTTデータ・NTTアーバンソリューションズ)は1月11日、小中学生向けワークショップイベント「〜大阪・関西万博100日前企画〜IOWN×ロボットプログラミングで未来の授業を体験しよう!」を東京・大阪の2会場で開催した。


4月13日から始まる大阪・関西万博でNTTが技術提供する、最先端の光技術IOWN(アイオン)をひと足早く体験してもらうために企画されたという本イベント。当日は東京・お台場と大阪・京橋の2拠点間を「IOWN」で結び、プログラミングロボット「embot」を使った、さまざまな企画が行われ、各会場20名の小・中学生が参加した。

○「IOWN」だからこそ可能な遠隔「チキンレース」対決



今年4月13日から10月13日までの184日間にわたって、大阪・夢洲(ゆめしま)で開催される大阪・関西万博。160の国・地域が参加し、来場予定者は2,820万人という巨大イベントだ。



1970年の大阪万博でNTTは当時、日本電信電話公社としてワイヤレステレホン(携帯電話)など、未来の情報通信を展示。2025年の大阪・関西万博では、光技術を活用した新たな情報社会基盤である「IOWN」などを活用した新しい社会像を発信していく。


最先端の光技術を使った「IOWN」は、より大容量のデータを、低遅延でやりとりでき、使用電力も少ないという次世代の通信ネットワーク。従来の通信技術と比べてデータ伝送容量は125倍と、1万本の映画データが一瞬でダウンロードできるようになり、使用電力量は100分の1、遅延は200分の1に縮小される。


こうした通信技術について、NTTグループは万博で子どもたちにもわかりやすく伝えることをテーマのひとつに据えており、本イベントは万博開幕まで100日を切ったタイミングでの先取りイベントとして企画されたという。



大阪会場(QUINTBRIDGE)と東京会場(docomo R&D OPEN LAB ODAIBA)を「IOWN」で接続し、その特徴や強みを実際に見て触って体感できる"手触り"のある催しが用意された。


オリエンテーション後に実施されたのは、「IOWN」と既存回線それぞれの通信を利用し、東京会場と大阪会場の参加者同士が対決するチキンレース。



各会場に用意されたプログラミングロボット「embot(エムボット)」の車を、「IOWN」の通信を使って操作し、壁にぶつからないように気をつけつつ、なるべく壁に近い位置で車をストップさせたほうが勝ちというルールだ。


従来の通信を使った映像ではタイムラグがあるため、映像を見ながら離れた会場の車を素直に操作すると壁に衝突してしまう。一方、「IOWN」による映像を見ながらだと、遠くの会場から操作する車も感覚的な操作で、ピタリと壁のギリギリで止めやすいようだ。


○プログラミングロボット「embot」とは?



参加者たちは、こうしたチキンレースのように「IOWN」を使うからこそ、離れた場所の人とも一緒に遊べるゲームのアイデアを考案。「embot」を使ってそれぞれが考えたゲームを制作した。


「embot」はダンボールと電子工作パーツを用いて、ロボットなどを組み立てることで、電子工作やものづくりの基礎を学べるプログラミング教育サービス。タブレット等にインストールした専用アプリを用いて、子どもでも簡単にプログラムを作り、組み立てたロボットなどを動かせる。



専用アプリによるプログラムはブロック式とフローチャート式の2種類のインターフェースを備え、フローチャート形式ではif文やfor文など、より高度なプログラミング要素も直感的に身に付けられることが特徴だ。


NTTドコモの新規事業創出プログラムの取り組みによって生まれたサービスで、同グループの社内ベンチャー制度を利用し、2021年に設立されたe-Craft社では「embot」を用いたワークショップの企画・運営なども受託。プログラミング教育の界隈などでは、たいへんな人気を誇っているという。


本ワークショップでは小学校4年生〜中学3年生を対象に、各会場で20名の参加者を先着順で募集。今回のワークショップイベントのリリースが発表されると、続々と申し込みがあり、あっという間に定員に達したそうだ。



「IOWN」をテーマとする今回のワークショップでは、タイミングを合わせる要素があるゲームを考えるコツとのこと。会場には工作グッズや文房具も豊富に用意され、子どもたちは自由な発想で工作やプログラミングを楽しんでいた。


1時間弱の作業後には発表会も行われた。大阪会場の発表者が紹介したのは、「IOWN」と「embot」を使った野球盤のゲーム。東京会場のプレイヤー(講師)はカメラ映像を見ながら、ボールが転がってきたタイミングに合わせてバットを振っていた。


イベントの最後には大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」が大阪と東京の会場に登場。2会場の参加者たちと一緒に記念撮影が行われ、ワークショップで用いられた「embot」は参加者にプレゼントされた。


万博のNTTパビリオンでは、"PARALLEL TRAVEL(パラレルトラベル)"が体験テーマとなっている。「IOWN」などの最新技術を使い、離れた場所と空間そのものをつなぐ、"空間伝送技術"という「新しいコミュニケーション」のかたちについての展示を実施するという。



伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら(伊藤綾)

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