シャルケ、元リヴァプールGKカリウスを獲得! 今季終了時までの短期契約

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2025年01月15日 00:07  サッカーキング

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昨季まではニューカッスルに在籍していたカリウス [写真]=Getty Images
 シャルケは14日、昨年夏より無所属の状態が続いていたドイツ人GKロリス・カリウスの完全移籍加入を発表した。

 現在、シャルケではGK陣に負傷者が続出している。長年にわたってシャルケのゴールマウスを守ってきた36歳のドイツ人GKラルフ・フェールマンはひざの前十字じん帯断裂の大ケガに見舞われ、今季は1度も公式戦のピッチに立てておらず、40歳のオーストリア人GKミヒャエル・ランガーもひざの負傷で長期離脱中だ。

 昨年夏にローンバックしたドイツ人GKユスティン・ヘーケーレンが、今季は正守護神としてここまで公式戦16試合でゴールマウスを守っているが、シーズン前半戦に同選手のバックアッパーを務めていた同GKロン・トルベン・ホフマンは、出場機会の少なさに不満を募らせ、今冬にブラウンシュヴァイクへのレンタル移籍を決断。これに伴い、現時点で起用可能なGKは、前記のヘーケーレンに加えて、アカデミー上がりで未だトップチームでの公式戦出場経験がない同GKルカ・ポドレシュの2名のみとなっていた。

 このような状況を受けて、シャルケは欧州各国での経験が豊富なカリウスの緊急補強を実現させた。契約期間は2025年6月30日までで、今シーズン終了時までの半年契約。シャルケのスポーツディレクター(SD)を務めるユーリ・ムルダー氏は、この補強の狙いを次のような言葉で明かしている。

「ロン・トルベン・ホフマンのブラウンシュヴァイクへのレンタル移籍を受けて、GKチームの質を担保する必要があったが、我々はカリウスの獲得によりこれを実現させた。彼はトップレベルにおける長年の経験がある。前半戦はチームに所属していなかったが、既にコンディション面でもフィットしており、チームのトレーニングにそのまま参加できる状態だ。ユスティン・ヘーケーレンが“1番”であることに変わりはないが、彼はチャレンジャーとして争いを盛り立ててくれる」

 完全移籍加入を受けて、カリウスもクラブを通してコメントを発表。「シャルケの経営陣、コーチングスタッフとは非常にポジティブな話し合いができた。このチームで練習するのを楽しみにしているよ。シャルケは情熱的なファンがいるビッグクラブ。かつて対戦相手として『フェルティンス・アレナ』でプレーした時から、常にそう感じていたよ」と発した。

 カリウスは1993年6月22日生まれの現在31歳。若くしてイングランドへ渡り、マンチェスター・シティのアカデミーでプレーしたのち、2011年夏には“逆輸入”の形で母国のマインツへレンタル移籍。完全移籍への移行後も出番に恵まれなかったが、2013−14シーズン途中から正守護神の座を確保。2016年夏にはリヴァプールへの移籍を勝ち取った。

 リヴァプールでは背番号「1」を託され、2017−18シーズンにはチャンピオンズリーグ(CL)全13試合に出場。決勝のレアル・マドリード戦ではミスが目立つ形となってしまったが、準優勝に大きく貢献していた。リヴァプールでは公式戦通算49試合に出場したが、ブラジル代表GKアリソンに定位置の座を譲り、2018年夏からはレンタル移籍を繰り返す。ベシクタシュ、ウニオン・ベルリンでのプレーを経て、2022年夏に退団が決定。直後に加入したニューカッスルでは第3GKとしての立ち位置が続き、2年間の在籍期間で出場した公式戦は2試合のみ。それでも、2022−23シーズンのカラバオ・カップ決勝ではゴールマウスを託されていた。

 現在、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部リーグ)に身を置くシャルケは、前節終了時点で5勝5分7敗の勝ち点「20」獲得にとどまり、13位に沈んでいる。ボトムハーフに甘んじており、3年ぶりの1部復帰へ向けて厳しい状況に立たされているが、カリウスはそんなチームを好転させる活躍を見せられるだろうか。

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