プレミアリーグ第21節が14日に行われ、チェルシーとボーンマスが対戦した。
ここまで20試合を消化したリーグ戦で10勝6分4敗を記録し、勝ち点「36」の4位につけているチェルシー。今夏に招へいしたエンツォ・マレスカ監督の下で好調なスタートを切った同クラブだったが、現在はプレミアリーグで4試合未勝利と足踏みが続いている。しかし、11日に開催されたFAカップ3回戦ではモアカム(4部)を相手に5−0と大勝。2025年初白星を挙げており、公式戦連勝を目指して7位ボーンマスとの一戦に臨む。
試合は13分にチェルシーがスコアを動かす。自陣左サイドでのボール奪取からカウンターに転じ、ニコラス・ジャクソンがハーフライン付近でキープ。独力でマーカーを剥がしながら前進すると、最終ラインの背後に走り出したコール・パーマーにスルーパスを出す。GKと1対1の局面で冷静にキックフェイントを選択。完璧にGKのバランスを崩し、左足でネットを揺らして先制弾を挙げた。
一方のボーンマスも37分に決定機を創出。チェルシーGKロベルト・サンチェスのパスをジャスティン・クライファートがカット。ボールを受けたダンゴ・ワッタラがポケットからマイナスに折り返すが、わずかに中とは合わない。しかし、ファーに飛び込んだデイヴィッド・ブルックスが回収し、クライファートへとラストパスを供給。ダイレクトで狙ったシュートは惜しくもポストに直撃した。
ピンチを凌いだチェルシーはその流れからカウンターに移行。縦パスを収めたN・ジャクソンがマーカーを背負いながらターンし、追走してきたデイヴィッド・ブルックスをフィジカルを生かして弾き飛ばす。自らドリブルでバイタルエリアに運ぶと、ペナルティエリア手前でシュート。だが、右足で放ったグラウンダーのシュートはポストに嫌われた。
そんななか、ボーンマスが後半開始直後の50分に同点弾をマーク。ショートカウンターからクライファートがスルーパスを出し、ボックス内でアントワーヌ・セメニョが倒されPKを奪取する。キッカーを務めたクライファートが確実に沈め、ボーンマスがゲームを振り出しに戻した。さらに68分、ボーンマスがスローインから逆転弾を決める。敵陣左サイドからリスタートし、2本のショートパスでペナルティエリア左角のセメニョに配給。対峙したジョシュ・アチャンポンを縦に振り切ると、左足でニアを射抜いてゴールを陥れた。
それでも後半アディショナルタイム、途中投入のリース・ジェームズが直接フリーキックを叩き込む。結局、そのまま試合は2−2で終了し、土壇場で追いついたチェルシーが1ポイントを掴み取った。次節、チェルシーは20日にホームでウルヴァーハンプトン(ウルブス)と対戦。ボーンマスは18日にアウェイでニューカッスルと対戦する。
【スコア】
チェルシー 2−2 ボーンマス
【得点者】
1−0 13分 コール・パーマー(チェルシー)
1−1 50分 ジャスティン・クライファート(PK/ボーンマス)
1−2 68分 アントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)
2−2 90+5分 リース・ジェームズ(チェルシー)