「カセットガスストーブ」は、カセットコンロなどに使うのと同じカセットガスボンベをセットして使う暖房器具です。電気ストーブや灯油ストーブなどと比べ、持ち運んで使うのが簡単な点がメリット。キャンプなどアウトドアで使えるものもあり、防災用品としても役立ちます。
ここでは、カセットガスストーブを使うに当たって注意しておきたいポイントと、おすすめ商品を紹介します。商品選びの参考にしてください。
●カセットガスストーブのおすすめ|イワタニ カセットガスストーブ デカ暖II
カセットガス機器の大手メーカー、イワタニの本格的な屋内用カセットガスストーブ「デカ暖II」(CB-STV-DKD2)です。3層構造の燃焼筒と反射板により、小型石油ストーブに匹敵する暖かさが得られます。
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暖房目安は木造戸建て住宅なら4畳まで、コンクリート集合住宅は5畳まで。最大発熱量は1.35kW、連続燃焼時間は約2時間30分です。本体サイズは361(幅)×311(奥行き)×364(高さ)mm、重さは約4.3kg(カセットガス含まず)です。持ち運びに便利なハンドルを備えています。
実売価格(税込)は約2万円から。
●カセットガスストーブのおすすめ|FORE WINDS(イワタニ) OUTDOOR HEATER FW-OH01
イワタニが展開するアウトドアブランド「FORE WINDS」の屋外専用カセットガス直結型ヒーターです。キャンプや釣り、非常時用など、屋外で暖を取りたい時に活躍してくれます。
最大発熱量は約1.28kW。球状バーナーとリフレクターを組み合わせ、正面方向の広い範囲を暖められます。さらに上下2段階の角度調整も可能になっています。火が燃え上がらないので、使用中でも持ち運べるというメリットもあります。
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ボンベの温度を一定に保つ「パワーブースター」を搭載し、低温時でも火力を落とさずに最後までガスを使い切れるとしています。カセットガス直結型なのでコンパクトに収納できるのもポイントです。
実売価格(税込)は約7000円から。
●カセットガスストーブのおすすめ|イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖III
イワタニの屋内用カセットガスストーブ「マイ暖III」(CB-STV-MYD3)は、312(幅)×222(奥行き)×290(高さ)mm、重さ約2.6kg(カセットガス含まず)と小型軽量で、持ち運びやすさを重視したモデルです。
点火後の立ち上がりが早く、約1分で暖が取れるのが特徴です。最大発熱量は1.0kW(目安は木造戸建住宅なら3畳まで、コンクリ―ト集合住宅なら4畳まで)と控えめですが、その分連続燃焼時間が約3時間20分(標準モード)と長いのがメリット。宅内のさまざまな場所に運んで使えるパーソナルなストーブです。
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実売価格(税込)は9000円台前半から。
●カセットガスストーブのおすすめ|センゴクアラジン ポータブル ガス ストーブ シルバークイーン SAG-SQ01A
灯油ストーブ「ブルーフレームヒーター」で知られる英国発祥のブランドALADDIN(アラジン)と、その製造元である日本の暖房機器メーカー「千石」が展開する「SENGOKU ALADDIN」(センゴクアラジン)の屋内・屋外用ストーブ。1970年代に販売されていたたアラジンの反射型石油ストーブ「シルバークイーン」をカセットガスストーブとして復刻しています。
反射式なので即暖性に優れ、広範囲に熱を反射するように設計された3D局面により、コンパクトサイズでも2人を同時に温めてくれます。
ヒーター部には2層の赤熱メッシュがあり、弱燃焼でも1層目が赤熱することでしっかり反射。風防を備えているので風に強く、キャンプやバルコニーなどで活躍してくれます。
発熱量は0.5kW〜1.4kW(連続燃焼時間は約2.2時間〜6.55時間)。サイズは370(幅)×296(奥行き)×335(高さ)mm、重さは約4.2kg。アラジン公式サイト価格は3万6300円(税込)です。
人気アウトドアブランド「ロゴス」とのコラボモデルも展開されています。アウトドアに映えるグリーンカラーです。
●カセットガスストーブの注意点|安全面もチェックしよう!
カセットガスストーブは、カセットコンロなどでおなじみの、液化したLPガスが入っているカセットガスボンベ(CB缶)を使い、ガスを燃焼させることで暖める暖房器具です。
コンパクトかつ軽量なものも多く、コードレスなので持ち運びも容易です。ただし、1本のカセットガスボンベで暖房できる時間は数時間程度なので、メインの暖房器具として使うよりは、脱衣所やリビングの足元など、スポット的に温めたい場所にさっと運んで気軽に使うのに向いています。
注意しておきたいのは低温に弱いこと。カセットガスストーブを販売するイワタニによると、カセットボンベ(ブタンガス)の特性により、気温が10度を下回ると気化しにくくなり、5度以下になるとほとんど気化しなくなるため、使用できないとしています。このため、ガスの成分を変更することで低温への対応を強化したガスボンベも販売されています。
○安全装置もチェック 「屋内用」「屋外用」の違い
「屋内用」と表示されているカセットガスストーブには「転倒防止装置」「立ち消え安全装置」「不完全燃焼防止装置」の装備が法的に義務付けられており、転倒による火災や一酸化炭素(CO)中毒などの事故を防止しています。
「屋外用」ストーブには不完全燃焼防止装置が義務付けられておらず、屋内では使用できません。また「屋外用」ストーブは、安全性が確認されていることを示す「PSLPGマーク」が本体に貼付されたものでなければ、2020年6月1日以降は販売が禁止されています。ショッピングサイトなどで安価な海外製品が販売されていることもありますが、こうした安全装置や安全基準についてもチェックしましょう。
また、過去には、屋外用カセットガスストーブをテント内で使用したことで一酸化炭素(CO)中毒による死亡事故も起きています。イワタニは「テントのような狭い密閉された空間で、燃焼器具を使用されますと、酸欠や一酸化炭素中毒で死亡など重大事故となるおそれがありますので、絶対におやめください。(屋内用・屋外用を問わずご使用できません)」と呼び掛けています。
手軽で便利なカセットガスストーブですが、メーカーの説明をよく読み、安全に使用しましょう。
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