日本のさまざまな地域で愛されるご当地インスタントラーメンを食し、家にいながら旅気分を満喫しようというこの企画。特別編として、約1年前に激辛王に輝いたご当地ラーメンの防衛戦を開催している。
その他の画像はこちら今回は熊本と宮崎からの刺客。
激辛王を超えることができるか!?
●現在の激辛王は「なまはげ 激辛醤油らーめん」
現在の激辛王である秋田の「なまはげ 激辛醤油らーめん」のポイントはコチラ。
ひと口目の刺激度 ★★★★★
じんわりくる辛さ ★★★★★★★
スパイスの複雑さ ★★★★★
旨みとのバランス ★★★☆☆
合計20点
この記録を破ると二代目激辛王として君臨することになる。さて、「じんわりくる辛さ」が禁断の星七つを獲得した初代激辛王を超える強者は現れるのか!?
●火の国熊本からの一杯。辛子みそが火を吹くか
防衛戦第5戦となるチャレンジャーは、熊本のインスタントラーメン界を牽引する「赤龍ラーメン」の辛子みそ味。最近ではカルディや業務用スーパーなどで見かけることもあり、今や全国にファンを持つ実力派ラーメンだ。
日の出製粉
「九州ラーメン 赤龍 辛子みそ味」
作ってみると、ラー油のようなオレンジ色の油がスープの表面をコーディングしており、じんわりとした辛さが想像されるが、さてその辛さレベルはどうか。
白濁したスープの表面にたっぷりのラー油が浮かぶ
早速スープからズズズといただいてみると、「う、う、うまーい!」。辛子みそと名付けられているがトンコツのような濃厚さがあって旨味たっぷり。しかし肝心な辛さはというと、少しピリッとはするが激辛からは程遠いレベル。
麺をコーティングするラー油の辛さが勝敗を決する
お次は麺をズバズバっと啜ってみると、「おうおう!」。なぜか辛味が遅れてやってきて、口をじんわりとホットにしてくれる。
つるつると喉越しの良さそうな中細のストレート麺
ただ、滑るように口に入るストレート麺をどんどん食べていると辛さに慣れてくるのか、あるいは味わいが強いせいか、辛さよりも旨さの圧勝。汗をかく間もなく一瞬でなくなりました。
総評
ひと口目の刺激度 ★★☆☆☆
じんわりくる辛さ ★★★☆☆
スパイスの複雑さ ★★☆☆☆
旨みとのバランス ★★★★☆
合計11点
トンコツと合わさったようなマイルドなみそ味が魅力だが、辛さはピリ辛といったところ。激辛ファンには物足りないパンチ力だ。旨いけど。
●新激辛王との呼び声が高い最強の挑戦者
次は同じく九州エリアより宮崎のこちらが登場。トンコツトマトラーメンとともに、宮崎のご当地ラーメンとして全国的に知られるようになった辛麺だ。
響
「宮崎辛辛麺」
しかも、こちらはそのパワーアップバージョンの「辛辛麺」。コンビニなどでも販売されている人気商品なのでご存じの人も多いのではないだろうか。早速調理してみると、乾燥唐辛子がスープにたくさん浮かんでおり、みているだけで頭から汗が吹き出しそうになる。
茶色というより赤褐色に近いスープに激辛の予感
では、やはりスープからゴクゴクっと飲んでみると、「おほー!」。「なかなかの辛いレベルですやん!」。商品名に「辛」が二つつくだけあって、口の中が一気に熱くなる。鶏ガラスープの旨味もしっかりと感じることができて、辛い物ファンも納得のスタート。
スープのあらゆる場所に乾燥唐辛子の姿が見える
続いて、麺をズルルルっと食べてみると、「うまい!」「辛い!」「最高!」。唐辛子が大量に麺に絡みつき、どんどん辛さが増していく。
麺はソフトな中太のちぢれ系。
唐辛子が絡みつく
スープ、麺、スープ、麺と、食べ進めるたびに辛さが足されるが、時間が立つとスッと収まるのも印象的。醤油の香りよりも唐辛子の風味が強く、病みつきにさせる魅力をもっている。
総評
ひと口目の刺激度 ★★★★☆
じんわりくる辛さ ★★★★★
スパイスの複雑さ ★★★☆☆
旨みとのバランス ★★★★★
合計17点
惜しい。じんわりくる辛さと、旨みとのバランスは星五つを獲得し、チャンピオンに迫ったが唐辛子をメインとしたシンプルな辛味が強かったことで「スパイスの複雑さ」が星三つに止まり、足を引っ張ってしまった。残念。
●防衛を六つに伸ばす結果
今回は熊本、宮崎と九州の2品が挑戦したが、惜しくも激辛王のポイント数を上回ることができず、これで防衛を六つに伸ばす結果。いよいよ最後の2戦を残すばかりとなったが、このまま激辛王の座を守り続けるのだろうか。ちなみに毎回説明している通り、こちらの勝負はラーメンのおいしさやクオリティーとは一切関係がなく、あくまでも辛さを比べているものなので、関係者の皆様、ご理解ください。(エフェクト・山葉のぶゆき)