スウェットを再構築したテーラードジャケットなど展示、チャンピオンがピッティで初のプレゼンテーション

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2025年01月16日 00:41  Fashionsnap.com

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 「チャンピオン(Champion)」が現地時間1月15日から、第107回ピッティ・イマージネ・ウオモ(Pitti Imagine Uomo:以下ピッティ)で初のプレゼンテーション「Champion, a Portrait」を開催している。チャンピオンの歴史とスタイルを象徴するアイコニックなウェアを通じて、その遺産を視覚的に紹介する展示で、会場にはチャンピオン ヨーロッパCEOのLorenzo Morettiやヘインズブランズ ジャパンの及川洋一社長が来場。チャンピオンの"ポートレート"を、さまざまな作品を通じて表現した。

 プレゼンテーションは、1919年にエイブ&ウィリアム・フェインブルーム兄弟が創業したチャンピオンの歴史を紐解くイベントで、各年代のスウェットやカレッジスウェット、スポーツウェアを展示しているほか、「リバースウィーブ(REVERSE WEAVE®)」などのアイテムをアーティストが再構築したテーラードジャケットやワンピースなどのアートピースも披露した。ヨーロッパの担当者は「自分たちのルーツを確立したいと考え、数年ぶりにピッティへの出展を決めました。チャンピオンの現代的解釈をみなさまにお見せすることで、未来を提示したかった」と話す。会場では、プリント&テキスタイルデザイナーのCJ Pidlaoanによる、顧客のオーダーにあわせてイラストを描くスウェットカスタマイズオーダーも受け付けた。

 また、通常日本にライセンスを扱う法人を設立した場合、国内では日本企画のものしか販売しなくなるのが一般的だが、チャンピオンではヨーロッパ企画のものも日本で販売しており、その逆もまた然り。ヨーロッパ企画の新作で、黒で統一したスウェットやTシャツなどのアイテムにダメージ加工を施した「ブラックエディションコレクション」は2024年にヨーロッパのクリエイティブディレクターに就任したMaurizio Donadiが手掛けたコレクションだが、日本での展開も予定しているという。
 ヘインズブランズ ジャパンの及川洋一社長は「私はチャンピオンのアジア全体のビジネスを見ていますが、近年はヨーロッパやアメリカのチームとの連携を強化しており、パリでの展示会や他の国とのコラボレーションも推進しています」とし、続けて「特に日本の市場では、セカンドハンドのアイテムやオリジナルデザインを取り入れた商品が人気なので、新作でもアーカイヴからインスピレーションを得たデザインを忠実に再現しました。これらはヨーロッパチームからも好評で、ヨーロッパ市場でも展開していく予定です」と説明。今後も日本を含むアジア市場での展開を強化し、世界中の消費者にチャンピオンの高品質でアイコニックなアイテムを提供していく計画だ。

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