おととし、東京・江戸川区の住宅に侵入し、住人の男性を殺害した罪に問われている中学校教諭の男の初公判が開かれ、男は「私は犯人ではありません」と述べ、無罪を主張しました。
江戸川区立中学校教諭の尾本幸祐被告(38)はおととし2月、区内の住宅に侵入して住人の山岸正文さん(当時63)の顔や首などを複数回、刃物のようなもので切りつけ、殺害した罪に問われています。
東京地裁できょう(16日)開かれた初公判で、尾本被告は「私は犯人ではありません。身に覚えがありません」と述べ、無罪を主張しました。
検察側は冒頭陳述で、「発見された被害者の左手には被告のマスクがかかっていた」「防犯カメラに写った犯人の行動が被告のスマホのアプリに記録された行動と一致する」とした上で、「犯行後、退勤時間を変更するなどアリバイ工作を行っていた」と指摘しました。
一方の弁護側は「被告には動機が皆無であり、犯行時は自宅にいてアリバイがある」と主張しました。
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