明日17日は札幌圏で大雪か その後は高温傾向で真冬も重たい湿り雪 北海道の1カ月

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2025年01月16日 16:48  日本気象協会

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日本気象協会

明日17日は札幌圏で大雪か その後は高温傾向で真冬も重たい湿り雪 北海道の1カ月

北海道では、今日16日夜から明日17日にかけて、道南や道央、道東を中心に雪が強まり、今シーズンこれまで雪が少なく経過していた札幌でも、一気に積雪が増える可能性があります。また、今日発表になった最新の1か月予報によれば、1月後半から2月前半は平年より気温が高い見込みです。例年なら寒さが最も厳しく、降る雪も軽い雪になる時期ですが、今シーズンは真冬にもかかわらず、湿った重たい雪での大雪があるかもしれません。



●明日17日は札幌で積雪倍増か


北海道では、道南や道東では全体的に平年より積雪が少なく、今日16日午後3時時点で、室蘭や釧路、根室など、積雪がない地点もあります。また、札幌でも午後3時の積雪は26cmと、平年の半分程度にとどまっています。
しかし、今日16日夜から明日17日朝にかけては道南から道東を中心に、明日17日日中は道央を中心に雪が降りやすくなるでしょう。これから明日にかけての雪の量は、道南から道東では多い所で20cm前後、道央では石狩湾周辺で最大40cm前後の大雪となる恐れがあります。また、発達した雪雲の流れ込む場所が少しズレれば、周辺の地域でも大雪となる可能性があるため、最新の気象情報をこまめに確認するようにして下さい。
これまで雪が少なく経過していた地域で一気に積雪が増え、路面状態が大きく変化する所が多くなりそうです。積雪の急増に伴う交通への影響に十分な注意が必要です。
また、沿岸を中心に広い範囲で風も強まり、ふぶく所が多くなります。ふぶきや吹きだまりによる交通障害にも注意して下さい。


●1月後半は平年と比べてかなりの高温 湿ったドカ雪に要注意


今日16日に札幌管区気象台から発表された1か月予報によると、1週目2週目に当たる1月18日から31日にかけての2週間は、道内各地で平年より気温が高くなる予想です。日本海側では降水量も平年並みか少なくなるため、雪の量としても平年より少ない可能性が高くなっています。
1月の後半といえば、一年で最も寒さが厳しくなる時期です。そのため、北海道では冬の始まりや終わりの頃と違って、降る雪は乾いた軽い雪になりやすいですが、今年はその時期の気温が高い傾向にあるため、真冬にもかかわらず、雪が湿った重たい雪になる所が多くなるかもしれません。全体的な雪の量は平年より少ない見込みですが、低気圧の接近、通過などに伴って局地的な大雪となる可能性は十分にあるため、ひとたび雪が強まれば、除雪作業などもかなり大変なものになりそうです。


●2月前半は真冬日少ない? 路面状況の変化や落雪、なだれなどに注意


2月の前半も平年並みか高めの気温が予想されており、引き続き寒さは例年と比べて弱いでしょう。2月前半の道内は、平年の最高気温が氷点下となる地域が多く、広く真冬日になりやすいですが、今年は日中に一旦気温がプラスになる日が多くなるかもしれません。
日中に寒さが緩むと、積もっている雪が崩れやすくなるため、屋根からの落雪やなだれなどの事故の危険が例年と比べて早い時期から高まる恐れがあります。また、日中に雪がとけ、朝晩の冷え込みでそれが凍ると、路面が滑りやすいツルツル路面になりやすいため、転倒やスリップ事故などにも例年以上に注意が必要になりそうです。

2月4日からは札幌でさっぽろ雪まつりが、6日からは旭川で旭川冬まつりが始まるなど、これからの時期は道内で冬のイベントが多数開催されますが、イベントに出かける際も足元には十分に注意し、転んでケガなどしないよう十分に注意して下さい。



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