2024年のスポーツ界で活躍した選手や団体を表彰する「第73回日本スポーツ賞」「第8回日本パラスポーツ賞」の表彰式が16日、都内で行われた。
各賞を受賞した選手たちの表彰後には、元首相の森喜朗氏(87)が壇上へ。つえを突きながら車いすから立ち上がり、ビールを右手に乾杯の音頭をとった。
森氏は冒頭で「選手の皆さん、応援されたご家族の皆さん、お友達の皆さん、それぞれの地元の皆さん、心からお喜びを申し上げます。本当は私も一席ぶちたいくらいですが、ビールが待っていますので、乾杯の音頭を取らせていただきます」とあいさつした。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期された21年東京オリンピック(五輪)に思いをはせ「20年の五輪は中止になるかどうかの瀬戸際でした。みんな頭を抱えておりましたが、亡くなられた安倍(晋三)総理の決断、そして関係者の皆さんのご熱意で決行することができました」と回想。大会は無観客での開催となったが「あれだけ大きな大会にお客さんが1人もいないという競技を日本がやれたということは、これまで積み上げてきた日本のスポーツに対する大きな情熱だったろうと思います。また、パラの皆さんもますます結束されておられました」と実感を込めた。
最後は「これからますますのご活躍、日本のスポーツ界のためにそれぞれご協力いただきますよう、皆さんとともに杯をあげたいと思います。おめでとうございます」と締めくくり「乾杯!」と発声。森氏も壇上でビールを口にし、室伏広治スポーツ庁長官の支えを受けながら降壇した。
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日本スポーツ賞の大賞は、陸上女子やり投げでパリ五輪金メダルの北口榛花(26=JAL)が受賞。日本バラスポーツ賞の大賞には、パリ・パラリンピック金メダルの車いすラグビー日本代表チームが選ばれた。
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