阪神・淡路大震災の発生からきょうで30年です。鎮魂の祈りが捧げられている神戸から中継です。
阪神・淡路大震災の追悼行事が行われている神戸市中央区の東遊園地です。発災から30年となるきょう、早朝から多くの人がこちらに訪れていて、今も人が絶えることはありません。
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災は、戦後初めての大都市直下型地震で、マグニチュードは7.3、神戸市などで最大震度7を観測しました。地震の威力は凄まじく、高速道路さえも倒れました。また、地震直後には大規模な火災が起き、街は変わり果てた姿となりました。
震災による犠牲者は6434人、重傷者は1万683人で、住宅の被害はおよそ64万棟にのぼる未曾有の被害となりました。
今年、追悼会場の東遊園地に並べられた灯籠でかたどられた文字は「よりそう」。東日本大震災など、ほかの被災地の人たちとも「共に歩もう」というメッセージが込められています。
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そして、地震発生時刻の午前5時46分を迎えました。
初孫を亡くす(91)
「初孫が亡くなったからね。ちょうど、よちよち歩き始めたころだった。前の日に写真を撮っていたもので、そういうものを見ると、いつまでもかわいいですね。あちこちで地震が起きて、被害がでてきていると、いつまでも思い出して、もうこれ以上人がいなくなることはいやだなと思って」
母親を亡くす(78)
「母親は1階で寝ていて、木造家屋がつぶれて壁の下敷きに。救助する人たちが来てくれたんですが、反応がないから声をかけて返事のあるところが優先される。『申し訳ない』と行かれて。結局3日後に自衛隊の人にだしていただいた」
母親を亡くす(80)
「ずっと忘れることはないですし、当時と気持ちは変わりませんよね」
今年の追悼行事には午前7時時点で、およそ1万1000人が訪れたということです。訪れた人々は、それぞれの30年の年月に思いを馳せていました。
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