“超特大うんち”をした赤ちゃんネコが、急に震え始めて…獣医が語った「意外な理由」は<漫画>

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2025年01月17日 16:20  女子SPA!

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女子SPA!

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ネコが大好きで、YouTubeでひたすらネコ動画を観ていた漫画家の青山ゆずこさん。ある日へその緒がついたままの赤ちゃんネコを保護した日から、生活が一変しました。幼ネコと暮らす愛おしい日々のエピソードを紹介します。
※この記事は、赤ちゃんネコの排泄物に関する記述を含みます(以下、青山ゆずこさんの寄稿)。

◆破裂寸前かというくらい、お腹パンパンのネコ

へその緒がついたままの赤ちゃんネコ(しょう油皿サイズ)を、自宅の庭で保護した私。仕事を2か月休んで、90分おきにミルクとトイレを世話し、なんとかそこそこ大きくなりました。

肌寒い夜を迎えるたびに、ほかほかで熱々のおでんが恋しくなる今日このごろ。おでんに欠かせない“からし”が、赤ちゃんネコのうんちそっくり……ということはご存じでしょうか。もし今この記事を読みながら、おでんを食べている方がいましたら、そっとお箸を置いてください。

通常、母ネコが赤ちゃんネコのお尻や股間を舌で刺激して、排泄をうながしています。ただ、へその緒がついたまま放置されてしまったうちのネコは、排泄をうながしてくれる母ネコがいません。そこで、大体90分おきに、私が母ネコの代わりになって、コットンやティッシュで股間をポンポンと刺激していました。

でも加減が難しくて、なかなかうんちが出ない。

赤ちゃんネコは便秘状態で、お腹の張り具合もかなりパンパン。少し強めに刺激しても、うんちはなかなか出てくれません。

◆ある日「練りがらし爆弾」がさく裂した

そんな便秘状態がしばらく続き、24時間ずっと90分サイクルで、ミルクをあげつつ排便を促す生活が続いたときのことでした。たまたま股間を刺激する力加減が絶妙だったのか、「プリッ」っと黄色いからしが見えてきたのです。

時間は午前2時。「やった! やっと赤ちゃんネコの便秘が解消できた」と喜んだ瞬間、「ブババババババッ!」と、なんと子猫が自分よりも大きいうんちをはじき出したのです。もう、どうみても大量のねりがらし。抱き上げていた姿勢が悪かったのか、赤ちゃんネコは顔以外ねりがらしに包み込まれました。

そして身軽になったからか、体を思いっきり振ったり、どうにか手から逃れて部屋を走り回ろうとするのです。完全に、自ら暴走するうんち爆弾です。そんなうんち爆弾は部屋中を軽やかに走り周り、“黄色い痕跡”をあちらこちらに残していったのです。

◆赤ちゃんネコがぐったりして震え出した

とにもかくにも、便秘が解消して一安心……と思いきや、先ほどまでうんち爆弾としてピンボールのごとく部屋中を暴走していた赤ちゃんネコが、ぐったりしているではありませんか。動かないどころか、かすかに震えています。

まだ生後数週間ほどで、ちょっとした異変を見逃してしまうと命にも直結してしまう。焦った私は、24時間診療している緊急動物病院に電話をかけました。

「すみません、一気にうんちが出た直後は元気だったんですが、しばらくして身動きがとれないほどぐったりしてしまって」

一部始終を話すと、冷静な獣医さんから一言。

「落ち着いてください。それは動物の話ですよね? なんの動物ですか?」

あまりにも慌てすぎてしまい、一方的に、「30代女性の便秘解消報告」ともとられかねない謎の迷惑報告をしていました。

その後赤ちゃんネコの状況を説明すると、先生からは、「急な排便で、一時的に低血糖状態になっているのかも。ガムシロップなどがあれば、少しずつ舐めさせてみてください」と教えてもらいました。

◆元気を取り戻してひと安心。だけど……

そしてガムシロップを買いにコンビニまで全力ダッシュをかまし、うんちまみれのねりがらしネコは、ゆっくりと元気を取り戻したのでした。

ただ、私のお気に入りのまくら一面に“ねりがらし”を塗りたくったことは、今でもまだしっかりと根に持っています……。

<漫画・写真&文/青山ゆずこ>

【青山ゆずこ】
漫画家・ライター。雑誌の記者として活動しつつ、認知症に向き合う祖父母と25歳から同居。著書に、約7年間の在宅介護を綴ったノンフィクション漫画『ばーちゃんがゴリラになっちゃった。』(徳間書店)、精神科診療のなぞに迫る『【心の病】はこうして治る まんがルポ 精神科医に行ってみた!』(扶桑社)。介護経験を踏まえ、ヤングケアラーと呼ばれる子どもたちをテーマに取材を進めている。Twitter:@yuzubird

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