25年世界成長、3.3%へ上げ=米以外に下振れリスク―IMF予測

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2025年01月18日 01:01  時事通信社

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時事通信社

ピエール・オリビエ・グランシャ氏=2024年10月22日、米ワシントン(EPA時事)
 【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)は17日発表した最新の世界経済見通しで、2025年の世界全体の成長率を3.3%と、米経済の強さを踏まえ、昨年10月時点の前回予測から0.1ポイント引き上げた。26年は3.3%で据え置いた。

 IMFのチーフエコノミスト、ピエール・オリビエ・グランシャ氏は「(成長に)地域ごとの違いがある。ユーロ圏は失望するほど弱い」と懸念を示した。目先の成長リスクも、米国は上振れだが欧州や中国など大半の地域は下振れで、地域差が「一段と増幅される可能性がある」(同氏)という。

 日本の25年の成長率は1.1%、26年は0.8%と、前回予測を維持。ただ、米国とユーロ圏を除く先進国では、消費が景気回復を支える一方、トランプ次期米政権の関税引き上げなど「貿易政策を巡る不透明感の急激な高まり」が投資を抑制すると見込まれる。

 米国の25年は2.7%と、堅調な労働市場や投資加速を背景に0.5ポイント上方修正。短期的には次期政権の減税や規制緩和で景気押し上げが期待できる。ただ、高関税や移民規制強化は中期的にマイナスとなりかねず、不確実性は大きい。

 25年のユーロ圏は1.0%と、各国の政局不安の高まりで0.2ポイント下方修正。中国は0.1ポイント引き上げ4.6%とした。グランシャ氏は、欧州と中国は「保護貿易主義が高まれば脆弱(ぜいじゃく)だ」と指摘した。 

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