クレーマー気質の人は、事あるごとにイチャモンをつけようとするものだ。クレーマーに「ぶち当たりました」という50代女性は、かつて働いていた薬局での体験を振り返った。
女性自身のミスではないが、ある客から30円ほどもらい忘れたことがあった。店側のミスだから「損金扱い」にするはずだった。ところがその客が来店したとき、スタッフが声を掛けてしまった。
すかさず女性は客に「こちらの間違いです」と、30円をもらうつもりがないことを伝えた。すると客は、払わなくていいと言われたことで、怒り出したのだった。(文:天音琴葉)
他のお客さんは「なに? あの人、文句言ってやりたかった!」
「なんだ! 30円も払えないやつだと思うのか?」
「大体、お前らがちゃんとしてないからだ!」
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と、客は真っ赤な顔で激怒した。いっそのこと30円を受け取ったほうが揉めずに済んだように思えるが、女性は「こちらのミスだからお客様には負担させられない」と、30分以上も謝り続けたそう。そのときの心境を
「誰も助けてくれず。座り込まれて、ネチネチ被害妄想みたいな話を聞かされ。他のお客様が 『なに? あの人、文句言ってやりたかった! それは』 と怒って下さったから、救われました」
と振り返った。この体験から次の教訓も得たようだ。
「お客様は神様。なら、神様に見合うお客様で自分もあらねばなと汗だくのあと感じた」
実際のところ、企業は客に見合った対応をするように変わりつつある。百貨店やコンビニ、首都高など、独自にカスハラ対策を講じる企業が増えているほか、東京都では4月から全国初のカスタマーハラスメント防止条例が施行される予定だ。もはや客は神ではない。
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