<全国高校柔道選手権新潟大会>◇18日◇男女団体戦◇新潟市鳥屋野総合体育館
男子団体決勝は、開志国際が3−2で新潟第一に勝って6連覇を達成した。2−2で迎えた大将戦、主将の長谷川時道(2年)が開始18秒、内股で一本勝ちし、王座を死守した。
「勝った瞬間はホッとした」。鮮やかな速攻にも、長谷川の胸の内は喜びより安心が上回っていた。2ポイント先取も中堅、副将と落として2−2。流れが新潟第一に傾く中、声援と期待を背に畳みに上がる。「いつも通りやろうと集中した。体が勝手に動いた」。相手を1回転させる勢いで文句なし。18秒で繰り出した最初の技で仕留めた。
大倉太監督(56)は「こういう展開もあり得ると思い、長谷川を大将に据えた」と言う。長谷川も「自分からどんどん前に出る。それができれば勝てる」と自信を持っていた。年明けに行われた東日本国際大緑川浩司旗争奪大会(福島)で、長谷川は6試合中5試合で勝利。上り調子をそのまま試合で形にした。
年末年始に校内で感染症が広がった上、負傷者が続出。加えて大雪で2日間、休校になるなどコンディション調整に苦労した。ベストメンバーが組めたのは今大会になってから。ぶっつけ本番の6連覇だったが、大倉監督は「勝ち続けている中で入学してきた選手。重圧もあった」と背負ったものの大きさを代弁した。
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新潟第一には、今大会の前哨戦だった昨年11月のBSN大会決勝で5−0の完勝を収めていた。接戦に持ち込まれた結果を踏まえ、大倉監督は「勝負は甘くない、と分かったはず」。3月の全国高校選手権(東京・日本武道館)まで、もう一段アップを促す。「全国大会までにもっと自力をつけたい」。長谷川も気を引き締めた。【斎藤慎一郎】
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