【ジャンプ】勢藤優花が日本勢最高13位「世界と比べると10メートルの差がある」W杯札幌大会

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2025年01月18日 19:57  日刊スポーツ

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2回目を飛び終え笑顔を見せる勢藤(撮影・黒川智章)

<ノルディックスキー:ワールドカップ(W杯)ジャンプ女子>◇個人第10戦◇18日◇札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)



五輪2大会連続出場の勢藤優花(27=オカモトグループ)が日本勢最高の13位に入った。117メートル、120・5メートルを飛んで合計228・4点だった。13日国内大会のHBC杯(大倉山)での優勝から、調子を上げている。高梨沙羅(28=クラレ)が14位、伊藤有希(30=土屋ホーム)が15位と続いた。


   ◇   ◇   ◇


勢藤が地元のW杯で高梨、伊藤らを上回った。日本勢最高は11月24日リレハンメル大会での9位以来2度目。1回目は14位だったが、2回目に120メートル台に乗せて順位を1つ上げた。飛型点が17〜17・5点の判定で得点を重ねた。優勝したルティ・アレクサンドリア(カナダ)は最長不倒131メートルを飛んだ。目標に表彰台を掲げていただけに「世界と比べると10メートルの差がある。もっともっとトップの選手に近づけるようにしたい」と満足しなかった。


スタート時の助走姿勢がピタッとはまった。「いつもだったら緊張すると迷いの方が多く出てしまうけど、その迷いっていうのがなかったから、今日の結果につながった」。理想の姿勢で助走路を滑り、うまく力を伝えながら飛び出すことに成功した。13日の同会場でのHBC杯を7年ぶりに制した。「すごくいいきっかけになった」と自信を持って試合に臨んだ結果だった。


今季から帯広市が本社のオカモトグループ所属となり、競技に集中できる環境となった。昨季は故郷の上川町を拠点に、シーズンオフにはベビーシッターなどのアルバイトで資金を集める生活だった。北京五輪で競技生活の区切りも考えていたが、続行を決意。個人戦でトップ3に入る目標をまだ達成できていないからだ。


まずは18年3月25日オーベルストドルフ(ドイツ)大会での4位以来のトップ5入り。「明日も継続できれば」。手応えそのまま、好スタートの勢いに乗って大飛躍する。【保坂果那】


○…今大会日本勢最年少の佐藤柚月(17=札幌日大高)が自己最高28位で、初めてのW杯ポイント(30位以内)を獲得した。これまでの最高は昨年の札幌大会での37位だった。1回目109・5メートルの23位で、2回目進出を果たした。「ずっと2本目に進んでポイントを獲得することが目標だったので、成し遂げることができてうれしい」と喜んだ。


○初めて予選を突破し、W杯初出場を果たした35位の桜井梨子(21=あいおいニッセイ同和損保)「ずっと予選落ちしていて、本戦に進めたのはすごく良かったけど、ポイント獲得を目標にしていたので、届かなかったのは反省点」

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