コモは19日、フリーとなっていた元イングランド代表MFデレ・アリを獲得したことを発表した。なお、契約期間は2026年6月30日までとなる18カ月間で1年の延長オプションも付随していることが明らかになっている。
現在28歳のデレ・アリはMKドンズの下部組織出身で、2012年11月にトップチームデビューを飾った。2015年2月に加入したトッテナムでは公式戦通算269試合で67ゴール58アシストをマークし、プレミアリーグ2位フィニッシュやチャンピオンズリーグ(CL)決勝進出に貢献。しかし、度重なる負傷や素行不良によって徐々に序列が低下し、2022年1月にエヴァートンに完全移籍となった。
エヴァートンでも十分な出場機会を確保できず、2022年8月にはベシクタシュ(トルコ)へレンタル移籍。2023年7月にエヴァートンに復帰したが、昨季は出場機会がなく、昨季限りでエヴァートンとの契約が満了となり、以降も同クラブでトレーニングを積んでいたものの、無所属の状態が続いていた。
そんなデレ・アリは先月からセスク・ファブレガス監督が率いているコモでトレーニングを行っていることが明らかになっており、動向には注目が集まっていたが、今回正式に同クラブに加入することが決定した。
デレ・アリの加入を受け、セスク監督はクラブ公式サイトで「クラブはデレのポテンシャルを信じており、彼が最高の状態を取り戻せるように手助けすることに全力を尽くすつもりだ。彼の経験とリーダーシップの間違いなくチームに役立つものになるだろう」と期待のコメントを発表している。
なお、同選手が最後に公式戦に出場したのはベシクタシュ在籍時の2023年2月26日のアンタルヤスポル戦だったことから、コモで出場すれば約2年ぶりの公式戦出場となる。