<フィギュアスケート:全国高校選手権(インターハイ)>◇20日◇第1日◇神奈川・KOSE新横浜スケートセンター◇女子ショートプログラム(SP)
ジュニアながら昨年末の全日本選手権2位の島田麻央(16=愛知・中京大中京)が、第1日終了時点で暫定首位に立った。
25年初戦で71・82点をマークし、暫定2位と15・62点差。年始には箱根駅伝を現地観戦し、2年連続8度目の総合優勝を収めた青山学院大(青学大)から学びを得た。約1カ月後の世界ジュニア選手権(2月24日〜3月2日、ハンガリー・デブレツェン)での3連覇へと突き進んでいく。
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島田が新年初戦を笑顔で滑り切った。年末年始は「人生で一番休んだ」と6日間休養し、この日は「本調子まではいっていない。60%くらい」という中、安定した演技を披露。ルッツ−トーループの連続3回転を含む全3本のジャンプを降りた。「新年1発目の試合で、大きなミスなく終われた」と声を弾ませた。
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年始には箱根駅伝で8度目の総合優勝を収めた青学大からも学びを得た。同大のファンで、2日の往路では4区がスタートする平塚中継所に駆けつけて応援。先頭と45秒差の2位でタスキを受けた5区若林宏樹が、山登りの9・5キロ付近で逆転したシーンが心に留まった。
「最初はそこまで速く入らないようにペースを計算して(中盤で)抜かしたのがすごかった」
ジュニアの大会で27連勝中の16歳は「自分も勝ち続けるのは大変。少し同じ気持ち」と箱根の常勝軍団に共感しながら、重圧の中でも冷静に走る姿に感銘を受けた。
年齢制限により26年ミラノ・コルティナ冬季五輪には出場できないが、今は技の精度向上に注力。世界ジュニアへは「ジャンプを大きくして、加点をもらえるようにしたい」と努める。
「いろいろなことを少しずつ成長させて、笑顔を忘れず頑張りたい」
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過度に連勝は意識せず、前向きに力を高めていく。【藤塚大輔】
◆今大会の競技規定 22日まで3日間にわたって開催。女子はエントリーが91人と多いため、SPを20、21日の2日間で行い、上位24人が22日のフリーへ進む。男子は32人がエントリーしており、21日にSPを実施。上位18人が22日のフリーへ進出する。
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