トランプ氏の演説の特徴をワシントン支局・涌井記者に聞きます。
トランプ新大統領の就任演説は、バイデン政権から大きく政策転換することを国内外に宣言する内容でした。
トランプ新大統領
「ただシンプルにアメリカを第一に考える。我々は今、自分の国の危機をひとつも管理できない政府を抱えている。きょうから全てが変わる。急速に変わるだろう」
トランプ氏は、すぐそばで演説を聞いていた前任者のバイデン大統領を激しい言葉で批判しました。
そのうえで▼不法移民の強制送還や▼関税の引き上げといった自らの選挙公約を次々に挙げ、ただちにその実現に着手すると強調しました。
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トランプ氏は「私は自信を持って、楽観的な気持ちで大統領職に復帰する」とも話していて、第一次政権のとき以上に自らの思い通りに政策を進めていく姿勢です。
一方で、演説の中では、選挙で自らを支持しなかった人々に対し、国のリーダーとして団結を呼びかけるような言葉はありませんでした。
自らと考えの異なる人々を激しく攻撃し続けてきたトランプ氏のもと、今後の4年間でアメリカ社会の分断がさらに深まることも懸念されます。