あらゆるギャンブルに精通し、どんな場面でも貪欲に勝ちを狙う男・じゃい。馬券でマンションを買ったという芸能界屈指のギャンブラーが、人生を勝ち抜く極意を教えます。
【今週のお悩み・第141回】馬券がスランプ状態でまったく当たりません。この現状から脱するにはどうしたらいいでしょう。予算を増やすことは厳しいので、それ以外でいいアドバイスをください。(30代・男性)
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京成杯は172万円馬券。さすがに当たらなかったです。反省もありません。多分何度予想しても無理です。ただ、やはり出走している以上、どんな馬でもチャンスはあるということを再確認。こういう馬券を論理的に取れるようになるといいのだけど。
日経新春杯は本命の3番人気ショウナンラプンタが2着、対抗の7番人気マイネルエンペラーが3着、配信で期待値高いといっていたロードデルレイが完勝で予想としては良かったです。
2週連続で本命が連対とまあまあいい感じなので、さらに調子を上げていきたいですね。
そして、WIN5は4年ぶりのキャリーオーバー。来週の売上は上がりそう。ただ、WIN5の場合、キャリーオーバーの時は堅いことが多いのがどうなるかな?
それでは質問へ。
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人生に良い時もあれば悪い時もあるように、ギャンブルにも波があってスランプ状態は訪れるものです。実際にMリーグ(麻雀)でも岡田選手と松本選手が初勝利をあげられずスランプで苦しんでいます。これは確率以上の下振れが起きてるという、まあ時折現れる現象ですね。
ポーカーでも良いハンドが来ない、自分が強い時に限ってもっと強い人がいる。KKの時にAAがいるとか、AAで勝てないとか、ほんとについてないなんてことがあるんですよね。もちろん逆もあります。何をやっても上手くいくという、つまり風が吹いている状態ですね。
では競馬はどうでしょう?
ついてない時は本命馬が出遅れたり、落馬したり、2頭で迷った末に切った馬が来て選んだ馬が負けたり。
単勝を買ったら2着、馬連を買ったら3着、3連単買ったら4着だったり、あるいは写真判定でだいたい負けたり。
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スランプの時はなぜかこんなことが多いです。
逆に写真判定で勝つ時は流れが良い時ですね。
僕も昨年は競馬人生の中でも1.2を争うくらいのスランプでした。そんなときは本命馬がよく出遅れてましたね。予想が当たらないと、「ついてない」のではなく実力不足、自分が悪いだけ。という風に思ってしまいます。
では本題に参りましょう。
予算を増やすのは難しいとのことですが、むしろ逆だと考えます。
スランプの時は「予算を減らす」、もしくは「賭けない」「見をする」という方がいいかなと思います。
賭けなければ負けません。とにかく我慢です。
スランプの時に変に動くとさらに悪くなるイメージがあります。
ただ、いつもと違うことをしてみたり、流れを変えるために視点を変えてみたり、あくまで冷静な状態でそんなことをするのも良いのかなと思います。
やけになったり、熱くなったりするのは絶対にやってはいけません。傷口が広がることになります。
おすすめは馬券を買わず、予想だけして、レースを観戦しましょう。
ここでやってはいけないのは
「買ってたら当たってた! 損したなー!」と思うことです。
「やっぱり買っておけばよかったー」と思うと、次のレースでついつい買ってしまったりします。そうなるともう我慢出来ません。
むしろ、「やっぱり買わなくてよかった!」と思うようにしましょう。スランプの時はきっと負けることの方が多いでしょうから。
そして、スランプが去ったなと思った時に、ゆっくりと選んで馬券を購入してみてはいかがでしょうか?
いつかスランプの嵐が去り、追い風が吹くことを信じましょう。
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じゃい
1972年生まれ、神奈川県出身。97年にお笑いトリオ「インスタントジョンソン」を結成し、ネタ作りを担当。芸能界随一のギャンブラーとして知られ、過去には9370万円の馬券を的中させたことも。『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)など著書も多数。
構成・撮影/キンマサタカ