ミランが前線の戦力拡充に向けて複数選手の動向を注視しているようだ。20日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
スクデット奪還に向けて、パウロ・フォンセカ前監督の下で再出発を切った今シーズンのミラン。しかし、序盤戦から不安定な戦いが続くと、7勝6分4敗・勝ち点「27」の暫定8位で迎えた第17節終了後にポルトガル人指揮官の解任を発表した。後任にはかつてポルトを3度のプリメイラ・リーガ制覇に導いたセルジオ・コンセイソン監督を招へいし、就任後の5試合を3勝1分1敗という成績で終えている。
新指揮官の下での巻き返しを図るミランは、今冬の移籍市場で前線を強化するべく、マンチェスター・ユナイテッド所属のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードのレンタルを画策。しかし、給与や手数料を含めたレンタル費用の総額が800万ユーロ(約13億円)から1000万ユーロ(約16億円)に上る可能性があることから、現在は“代替案”を検討しているようだ。
この度『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたところによると、ミランはチェルシーでの出場機会が限定的なポルトガル代表FWジョアン・フェリックスに関心を寄せているとのこと。コンセイソン監督は同郷の25歳の能力を高く評価しており、中盤の攻撃的ポジションやセカンドストライカー的なポジションで同選手を起用することを考えているという。
また、バルセロナで確固たる地位を築けていないスペイン代表FWフェラン・トーレスもミランの選択肢に入っている模様。さらには、センターフォワード(CF)の獲得候補としてマンチェスター・ユナイテッド所属のデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドとオランダ代表FWジョシュア・ザークツィー、フェイエノールトで日本代表FW上田綺世と共闘するメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスにも関心を寄せているという。
複数名が獲得候補として浮上するなか、ミランは前線の新戦力としてどの選手を獲得することになるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。