イチロー氏「全く想像できなかった」日本人史上初の米野球殿堂入り 背番号「51」がマリナーズの永久欠番に

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2025年01月22日 12:32  ベースボールキング

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殿堂入りを果たしたイチロー氏
◆ マリナーズ史上4人目の永久欠番へ

 現地時間21日、米野球殿堂が2025年の殿堂入りメンバーを発表。シアトル・マリナーズの球団会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(51)が日本人史上初の選出を果たした。

 選出直後、イチロー氏は『MLBネットワーク』内の番組にリモート出演。「まず2001年に挑戦が始まったわけですけど、当時、僕が2025年の今日、殿堂入りの発表入りの場に居られることを全く想像できなかったです。MLBでプレーすることすらできるのかどうかという議論が沢山あったので、僕個人としても、日本のプレイヤーとしても初めてということを大変光栄に思っています」と快挙への思いを明かした。

 マリナーズ入団の経緯について問われると、「当時のポスティングシステムのルールは一番入札額が高いチームがその権利を得ると。そのチームしか交渉ができないというわけで、その最高入札チームがマリナーズであったということですね」と説明した。

 野球を通して一番喜びを感じた瞬間については、「野球の魅力はゲームそのものにも勿論あるんですけども、多くの人に出会えるということだと思います。その多くの人の出会いが自分を作ってくれる、自分を作ってくれた。それが何よりの財産であり、楽しいことであると思います」と振り返った。

 殿堂入り選手で会いたい人を聞かれると、「これは難しい質問ですけど、今マリナーズでユニフォームを着て選手たちと一緒に練習をしているんですけども、シアトルではない特別な場所、クーパーズタウンでケン・グリフィーJr.、エドガー・マルティネス、この2人と会うことを凄く楽しみにしています。それと、久しぶりに(デレク・)ジーターですね。」とし、元チームメイトである3名を挙げた。

 次に番組内では過去のインタビュー映像が流れた。20年以上前、ボブ・コスタス氏との対談で「一番好きな英語表現は何か?」と問われたイチロー氏は"August in Kansas city is hotter than two rats in f--king two sock."(8月のカンザスシティはネズミが2匹入ったウールの靴下の中よりずっと暑い)と答え、「悪いチームメイトに教えてもらった」と続けた。

 そのチームメイトが誰だったのか、スタジオのコスタス氏が尋ねると、「まず、あれをテレビの前で言ったことを凄く後悔しています。あれを教えてくれたチームメイトはライアン・フランクリンです」と当時のチームメイトを告発。新たに好きな英語表現はあるかと問われたが、「あれから後悔してそういうことを言うのはやめようと決意したので、何も無いです」とし、スタジオを沸かせた。

 さらに、ケン・グリフィーJr.氏がビデオ通話で登場。「おめでとうイチロー。本当に相応しく、私も嬉しく思う。君が電話を受けたと聞いて、妻が大喜びして走り回っていた。この機会をとても光栄に思うし、君との再会が待ちきれない。次に会うときは日本酒を持ってきてくれ。25年ぶりにルーキーとなった君がしなければいけないことだ。私たち2人のために良い日本酒を頼むよ」と祝福した。

 グリフィーJr.氏は「私が殿堂入りした時と同じように、グラウンド内外で素晴らしい選手だった彼の殿堂入りも緊張しました。計り知れない功績を成し遂げ、新たなマリナーズの選手が殿堂入りしたことを光栄に思います。これでエドガー(・マルティネス)を加えて会議が開ける。社長がいて、会計がいて、秘書が揃った。ビジネスを始められる」と冗談交じりに締め括った。

 殿堂入りを受け、マリナーズはイチロー氏の背番号「51」を永久欠番とすることを発表した。球団としては全球団共通でジャッキー・ロビンソンの「42」、同じく殿堂入り選手であるエドガー・マルティネスの「11」、ケン・グリフィーJr.の「24」に続いて4人目。現地時間8月8日から10日の本拠地3連戦を『イチロー殿堂入りウィークエンド』と題し、同9日にセレモニーを行う予定だという。

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