車中泊の初心者も安心、都市型RVパークで楽しもう!

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2025年01月22日 18:01  BCN+R

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都市型RVパークで楽しむ
【日本全国を制覇したバンワーカーが教える至福のあれこれ・8】この連載では、実際に訪れたRVパークの中から、特に優れた施設を紹介している。選定にあたっては、トイレ、入浴施設、ゴミ処理、電源、水場、ランドリー、食事処、買い物といった設備が徒歩圏内にあり、快適に使用できることを重視している。このような条件を満たすRVパークは全国に点在しているが、今回はJR佐賀駅から徒歩15分のところにあるRVパークをご紹介する。

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●佐賀市の中心部に位置する「街中RVパーク石の蔵」

c  「街中RVパーク石の蔵」は佐賀市の中心部に位置するため、施設の周辺には温泉施設、飲食店、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどが揃っており、日常生活に必要なものはすべて徒歩圏内で手に入る。食事や買い物にも困ることはなく、長期滞在にも適している。ゆっくり佐賀に滞在したい人にとっては、とてもありがたいRVパークだ。

名称:街中RVパーク石の蔵

住所:佐賀県佐賀市大財5-6-4

利用料金:3500円/平日1人、4500円/平日2〜4人、5000円/平日5〜6人(金曜、土曜、祝前日は500円プラス)

宿泊可能台数:3台

チェックイン:15時〜19時

チェックアウト:〜12時

予約:Webから予約

 全3区画からなる駐車スペースは、各区画が長さ7.5メートル、幅4メートルと、比較的余裕のある広さ。このスペース内であれば、サイドオーニングを展開したり、車外にテーブルと椅子を出して寛いだりすることも可能だ。街中という立地でありながら、アウトドア気分も十分に味わえる。なお、火気の使用については、バーベキューは禁止されているものの、ガスコンロの使用は許可されている。ただし、火の取り扱いには細心の注意が必要だ。

 利用料金は利用人数によって異なり、平日は1人の利用で3500円、2〜4人の利用で4500円、5〜6人の利用で5000円。金曜日、土曜日、祝前日は、各料金に500円が追加される。人数が増えると料金がプラスされるため、状況によっては他のRVパークより割高に見えてしまうかもしれない。しかし、後述するサービスの質を考慮すると、むしろリーズナブルな価格設定に思える。

 利用可能な車種は、セミフルコン、バスコン、キャブコン、バンコン、軽キャン、一般車と幅広い。Webサイトから予約でき、チェックインが15時から19時まで、チェックアウトが12時まで。チェックイン時は敷地内にある建物の玄関から入り、フロントで手続きを行う。この施設自体がホテルであるため、ホテルのフロントのような丁寧な対応だ。

 チェックインのあと、利用できる設備の案内がある。RVパークが備えている基本的な設備はもちろん、ダンプステーションやゴミステーションも完備。電源は、100V/20Aが使用可能だ。後述する休憩ルームを含め、これらの設備は全て利用料金に含まれており、追加料金なしで利用できる。これまで全国のRVパークを回ったが、ここまで充実した設備を備えたRVパークはほかにない。

ゴミステーションを完備

100V/20Aが使用可能

 次に、利用者専用休憩ルームについて紹介しよう。この部屋は外部から直接アクセスできる構造になっており、フロントでチェックインする際に鍵が手渡される。扉はオートロック式になっているため、鍵を部屋の中に置き忘れると入室できなくなってしまうので取り扱いには注意しよう。室内にはエアコンが完備されており、夏場や冬場のバンワークにも快適に対応できる。電源が使えるため、車内のエアコンやストーブを活用しても良いが、やはり空調が整っている部屋の安心感は別格だ。

 ここでは、無料のコーヒーサービスを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすことができる。部屋にはシャワールーム、洗濯機、乾燥機、流し台、洗面化粧台、トイレ、コーヒーメーカーなどがそろっており、いずれも無料で利用が可能。休憩ルームは6時から22時30分まで利用でき、12時から15時の間は清掃などのため休室となる。

利用者専用休憩ルーム

シャワールームを完備

レンジやコーヒーメーカーを備えている

 庭も併設されており、RVパーク宿泊客はこのスペースも利用できる。ここで季節の移ろいを感じながら、のんびりと過ごすのも楽しそうだ。

庭も併設

 山や海などの近くにあるRVパークは自然の美しさを堪能できるという魅力があるが、車中泊初心者にとってはハードルが高い。街中RVパーク石の蔵は、都市部でのRV滞在という新しい価値を生み出している。近くにスーパーやコンビニ、ドラッグストアや病院があるというだけで、安心感が違うのだ。出張での利用はもちろん、街歩き観光の拠点としても活用できそうだ。もちろん、私たちのようにバンワークで活用する人にとっても、こういった立地で長期滞在できるのはありがたい。快適な車中泊を楽しめる施設として、都市型RVパークは今後ますます注目を集めることだろう。

 さて、これまで8回にわたって車中泊記事を連載したが、今回が最終回となる。「車中泊に興味はあるが、ハードルが高い」と感じる読者に向けて、初心者でも楽しめる場所や道具をご紹介してきた。最近は、誰でも車中泊が体験できるような施設やアイテムがそろってきている。もし興味があれば、ぜひ一度試してみてほしい。(マイカ・井上真花)

■Profile

井上真花

雑誌、書籍、新聞やWeb記事などを制作する編集プロダクション「有限会社マイカ」の代表取締役。コロナ禍を機にフルリモート体制となり、自作キャンピングカーを職場とする「バンワーク」を実践中。2024年7月に全国制覇を果たした。

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