4000円で購入した起動しないノートPCを329円の部品で復活させる動画がYouTubeに投稿されました。そのスピード解決の様子が反響を呼び、記事執筆時点で71万回以上表示され、1万2000件のいいねを集めています。
●Windowsが起動しないノートPC
動画を投稿したのは、主に自作PCの動画を紹介するYouTubeチャンネル「コダチャンネル / KODAchannel」です。
4000円で購入したというジャンク品のノートPCは、ディスプレイ部分を開いてそのままボディーの底面側まで折り返すと、タブレットに変形するという面白い機種。
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しかし肝心のWindowsが起動せず、BIOS設定画面(Windowsの起動前に各種設定ができる画面)から抜けだせないため、ジャンク品として売られていました。実際に起動してみると、確かにBIOS設定画面が繰り返し表示されます。
●Windowsの起動にかかわる部品の電池が消耗していた
その状況を確認する中で気づいたのが、「CMOS Date/Time Not Set.」という表示。これは「CMOSの日付が設定されていない」という表示ですが、これはCMOSの電池が消耗していることを意味しているそうです。
ここで言うCMOSとはマザーボードに搭載されているメモリのことで、BIOS(Windowsの起動などの制御を行うプログラム)がそこに格納されています(参考:ドスパラ)。つまり、CMOSの電池が消耗していたせいでBIOSが正常に働かずWindowsが起動できなくなっていたのです。割とよくある現象のようですが、その知識がなければお手上げかもしれません。
CMOSに接続されている電池の電圧を確認すると、通常より低い値を示しました。そこで329円の電池を新たに用意して交換すると、無事にWindowsが起動しました!
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その後の操作も問題ないとのこと。なお、動画に収められている起動後のデスクトップにアイコン等が写っていますが、これらは元のPCに入っていたものではなく、投稿者さん自身のデータだそうです。
●「これはラッキージャンク」「技術者の知識ってスゴいな!」
問題が小さく、また電池の交換も安価で容易だったことから、「これはラッキージャンクでしたね」「こういうラッキージャンクに出会いたくてハードオフ行くけど全然見つからんのよね」「CMOS電池切れでくらいでジャンク扱いか、おいしいな」「いい買い物しましたね笑」とうらやむ声が上がりました。
しかし、一定の知識がなければ復活は成らなかったため、「知識は財産である」「技術者の知識ってスゴいな!」という反応も寄せられています。
同チャンネルではこの他にも、壊れて動かないジャンク品を復活させる動画が投稿されています。
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動画提供:YouTubeチャンネル「コダチャンネル / KODAchannel」
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