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2025年01月22日 20:18 ねとらぼ
限定公開( 1 )
SNS上で注目を集めた投稿について、その背景をあらためて取材する「バズ投稿のウラ話」。今回は、2024年9月にX(Twitter)で話題になった、Android端末とiPhoneでは全く違う見た目になってしまう絵文字について、投稿者のカメユさんにお話を聞きました。
飼っているカメの日常などを漫画やイラストで発信しているカメユさんは、「ちょっと前に気づいたこと」と題して、端末によるカメの絵文字の見え方の違いに対する驚きをイラストで投稿しました。
Android端末で表示されるカメの絵文字(※)は、キュートな顔や丸みのあるフォルムが印象的で、絵本にも出てきそうな雰囲気です。そのため、カメユさんは「可愛い〜! ゆるい雰囲気出すのにいっぱい使っちゃお!」と気に入り、メールなどを送る際に多用していたそうです。
※編集部注:一部の通信キャリア・メーカーでは独自の絵文字を採用しているため、Android端末間でも絵文字の見た目が異なる場合があります
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しかしあるとき、Apple製の電子端末を使用した際に表示されたカメの絵文字に驚がく。Androidとは違い、首がにょっきりと伸びて恐竜のような風貌になったカメの姿が……。カメユさんは「画風違いすぎない!?」「iPhoneの人にはこのリアルさで送ってたの!?」と驚きをあらわにしています。末尾につけるとニュアンスが違って見える。
●絵文字の違いへの反響
同じだと思っていた絵文字が端末によってビジュアルが激変するという盲点に注目が集まり、投稿は記事執筆時点で830万回以上表示され、約20万件の「いいね」を獲得しています。
リプライ欄などでは、「知らなかった…」「Androidのってそんなに可愛いんですね」という声の他、「これ私もやらかしてる可能性ある 確認できないのでもう考えないようにしようと思う… 笑」という声も見られました。
ねとらぼ編集部では、投稿者のカメユさんに、あらためてこの絵文字の違いに気がついた当時の状況や、その後のエピソードについて話を聞きました。
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●「携帯キャリアによって絵文字が結構違った時代を思い出しました」
――絵文字の見た目が機種やメーカーによって大きく異なる場合があることに気がついたとき、どのような気持ちになりましたか
カメユさん: めちゃめちゃ意味深なメッセージを送りつけていたかもしれない……と反省しました。
同じ絵文字を何個も連続して使うのも好きだったので、亀の話題でもないときに「わーいうれしい(カメの絵文字×5)」みたいな使い方もしていました。Androidで見ると小さい亀がわちゃわちゃしていてかわいいつもりだったのですが、iPhoneで見ると謎のゾウガメたちの行列でした……。
――投稿がバズった際の心境について教えてください。リプライなどで寄せられた反応で、印象に残っているものはありますか
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カメユさん: 投稿の反響はすぐには気づいておらず、次の日Xを開いたら、リプライの通知欄に読めない言語や絵文字だけのコメント、コピペされた同じ文言ばかり並んでいてびっくりしました。絵文字に関するポストなので絵文字だけリプした人や、いわゆる“インプレゾンビ”がごちゃ混ぜでカオスでした。
リプライでは他にも見た目にギャップがある絵文字を教えてもらいました。例えばAndroidのカエルの絵文字はニッコリ可愛かったのですが、iPhoneはニッコリはしてるんですが、ぬるっとした質感で……リアリティーが高かったです。
他にも、鳥の絵文字はiPhoneで見ると、鳩かペンギンかよくわからないグレーの鳥の頭部だけがアップになっているのですが、Androidで見ると青い鳥の全身像になっていて、亀以上にニュアンスが違うのは驚きでした。
コメントをくれた方は私と同じように、Androidでかわいいと思って多用していたようだったので……ちょっとシュールな光景を想像してしまいました。
また、TikTokでも同じ投稿をしたのですが、コメント欄でiPhoneのいろいろな虫の絵文字が紹介されており、阿鼻(あび)叫喚を呼んでいました。蜘蛛、ハエ、ゴキブリとか……苦手な人はiPhoneで検索しないほうがいいと思います……!
――見た目の違いに気づいてからは、絵文字の使い方や頻度に変化はありましたか
カメユさん: ゆるさを出したいと思っていたのですが、その意図で使うのはやめました。相手によっては、全然ゆるくなかったので……。
あとは、ガラケーの時代は携帯キャリアによって絵文字が結構違ったので、崩れが少ない顔文字を多用していたことをふと思い出し、なんだか懐かしい気持ちになりました( ^∀^)
――普段もカメの飼育やイラストの投稿を行われていますが、カメにひかれたきっかけなどがありましたら、ぜひ教えてください
カメユさん: 飼育のきっかけは、亀ならマンションでも飼えそうで当時600円と安かったことなのですが……。それから19年近く飼育し、マイペースさや意外な機動力、どんどんデカくなる大きさにひかれ、愛着が強まっていきました。
ただその愛が両思いと感じる事はほぼなく、基本的には亀に無視されています。そんなテーマの4コマを描いたところ共感してくれる人が多くいてくださり、どこの亀飼いも無視されているのかと安心しています。
――ありがとうございました
カメユさんはほかにも自身のXアカウントでカメ飼いの日常を紹介する4コマ漫画「亀飼い4コマ」を投稿しており、2月には『亀に無視され続けています』(産業編集センター)というタイトルで書籍化。また、LINE STOREでは「カメユの亀スタンプ」を販売しています。
画像提供:カメユさん
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